第21回七夕トーク
「働きやすい診療所」 気軽に本音で「七夕トーク」
7月27日、ふくおか女性歯科医師の会は、第21回七夕トークを開催し、開業医・勤務医など32人が参加しました。講師に、社会保険労務士の松本有紀先生(社会保険労務士法人COMMITMENT)をお招きし、「みんなで話し合おう『働きやすい歯科医院』」というテーマで講演していただきました。
松本先生は、社会保険制度、有給休暇、育児休業のポイントを解説。社会保険については、漠然と知っているつもりでしたが、表にして比較すると、協会けんぽと歯科医師国保、それぞれの特徴がよく理解できました。昨今、スタッフ不足に悩む歯科医院が多いため、給付の手厚さ、事業主負担なども考慮して選択しなければならないと感じました。協会けんぽに1度加入すると、歯科医師国保への切り替えができない点も重要。法人化(協会けんぽへの加入義務)を検討されている先生は要注意です。
育児休業についての説明も、わかりやすく納得しました。原則、産後8週間以内の女性の就業は禁止されている点、最長で子が2歳になるまで休業を認める点、「産後パパ育休」もある点など。休業している労働者の生活を支えるため、様々な給付金もありますので、チェックしておきたいですね。
有給休暇についても大切なお話ばかり。パートタイム労働者にも、所定労働日数に応じて有休を比例付与しなければいけません(対象は、所定労働時間が週30時間未満で、かつ週所定労働日数が4日以下または年間の所定労働日数が216日以下の労働者)。有休の買い取りは禁止。労働者が請求した時季に有休を与えることが原則ですが、繁忙期などで事業の正常な運営を妨げる場合には、事業主は他の時季に変更できます。
厚労省の資料には「夏季や年末年始に計画的付与の有休を組み合わせることで、大型連休とする」という文言があり、率直に言って驚きました。開業医の私たちにも大型連休をください!
講演会後の交流会では、おいしい食事を味わいながら、みんなで「労務」に関して気軽に意見交換し、本音トークで大いに盛り上がりました。明日からの診療と医院経営のエネルギーをもらえた七夕トークでした。
第20回七夕トーク
岡暁子先生を迎えて
7月28日、福岡市で、ふくおか女性歯科医師の会主催の第20回七夕トークが行われ、歯科医師、スタッフ、歯学生など50人が参加しました。記念すべき第20回目の講師は、福岡歯科大学成長発達歯学講座生育小児歯科学分野教授の岡暁子先生です。
まず先生のご来歴を詳らかにお話しいただいたのですが、先生は幼少期を離島で、医師で共働きの両親の下で過ごされています。また、大学生の時には、当時中学生であった妹さんの保護者代行をするという経験もなさっています。歯科医師としてのキャリアスタート後も、結婚し、子育てしながら、ご家族でのアメリカ留学、国内での単身赴任など様々な経験をなさっています。お話を聞きながら、ご自身のキャリアをしっかり積み上げる過程には、ご自身の努力とともに、ご家族みんなで協力し、愛情と思いやりを持ち合って、ここまで来られたのだと実感いたしました。先生の人としてのしなやかな強さをひしひしと感じ、同じ女性として感銘を受けました。
会場で聞いておられる女性歯科医師の方々、どのお顔を見渡しても、皆さん感慨深く、しかしながら明るい表情で聞き入っておられ、聞いている全ての人を明るく前向きにさせる先生のお人柄は、お名前の通り、暁の光のようだと思いました。岡先生の医局運営、若い先生の教育方針などについては、開業医である私にも大変参考になり、今後の指針を考える良いきっかけとなりました。
また、第2部では、お食事をしながらリラックスした中で、感想を話したり、先生に質問したりと、和やかで楽しい女子会トークの時間も過ごせました。日頃は忙しく、自分を見つめなおす機会はなかなかないのですが、ご講演を通して、自分自身の心がリフレッシュでき、とても有意義なひとときでした。
第19回七夕トーク
冲本先生の言葉、胸に刻みたい
6月25日、ふくおか女性歯科医師の会は第19回七夕トークを開催しました。コロナ禍による度重なる延期のため、実に4年ぶりの開催です。
講師は、記念すべき第1回の七夕トークで講演していただいた冲本公繪(おきもと・きみえ)先生です。九州大学大学院歯学研究院准教授として研究、学生の指導と第一線で活躍された冲本先生ですが、6年前にご自宅で脳卒中を発症され、一夜にして要介護の身になられました。
今回は、発症から現在に至るまでの先生のリハビリへの取り組みや様々な体験、また、その当時の心境などをまさに赤裸々に包み隠さず、お話ししていただきました。一言ずつ噛みしめるように話される先生のお姿を見て、これまでのご苦労やご努力など沢山の積み重なったものがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。
また、「むせ」に対する実体験に基づくご自身での対応法、むせにくい食形態についてなど、歯科医療に携わる私たちにとっては参考になるお話ばかりであり、早速、患者さんへのアドバイスにつなげたいと思いました。先生が「きちんと嚥下できるためには、きちんと噛めるための自分の歯か、またはしっかりした入れ歯が不可欠だと実感した」と話されたことを歯科医師としてしっかり胸に刻んで、日々の診療に臨みたいと思いました。
今回は50名超の参加者となり、第2部の交流会では、美味しい軽食をいただきながら、まさに女子会タイム。旧友との再会や新しい友人との出会いなど、女性歯科医師の会ならではの大盛り上がりで、明日への活力を沢山充電できました。
とても楽しくて有意義なひとときを過ごせた七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。
第18回七夕トーク
食べたいモノを食べよう
ふくおか女性歯科医師の会が7月28日に開催した第18回七夕トークでは、テレビや雑誌などで活躍されているダイエットカウンセラーの伊達友美先生を講師にお招きしました。タイトルは「食べて若返る 美肌アンチエイジング食」。参加者は、男性3名含め計43名。
先生の講演には、目から鱗のお話が満載。美肌のための食には、あの三大栄養素がとても重要。第1の栄養素は炭水化物。美肌やダイエットには炭水化物はダメだと思っている方も多いのではないでしょうか。これが大間違い。良質な炭水化物、それはやはり日本人ならお米。しかし、ほぼ100%の日本人が、お米を食べる量が不足しているとのことです。
お米をほとんど食べない人に、昼と夜にそれぞれ230gずつ(大人のお茶碗いっぱいの量)のお米を食べてもらい、良質なタンパク質と油、果物を毎日の食事に取り入れ、1年経った頃、体重は5kgも減り、悩んでいた生理の不調も改善し、お肌のハリも出てきて、何もする気がなかった気分も良くなり、いいとこづくめになったそうです。
第2の栄養素はたんぱく質。これがお肌の元になります。体脂肪をエネルギーに変えるL−カルニチンが含まれるのもお肉、特に羊肉、牛肉、豚肉。なのでダイエットしたいなら「赤いお肉」。
第3の栄養素は脂質。ダイエットには油はダメだって思っていませんか?油には「皮脂を整える、肌と頭皮トラブルを改善する」「性ホルモンに関係し生理トラブルや更年期トラブルを改善する」など重要な働きがあります。
一番いい油はオメガ3という油。調味料では、シソ油、エゴマ油、亜麻仁油に含まれ、お肉やその他の食べ物に直接かけて食べるのがいいそうです。魚介類、魚卵、クルミ、ピーナッツ、甘栗、かぼちゃの種など食品からもオメガ3が摂れます。
食べて美肌を作るポイントは「食べたい時に食べる」「食べたいと思うものを食べる」「美味しく食べられる量を食べる」。毎日規則正しく食べなくてもいいんです。不規則な生活になりがちな私たち歯科医師にとって嬉しいお話ですね。
質問もたくさん出ました。「お米は白米と玄米はどちらがいい?」⇒「その人に合ったもので大丈夫」、「甘いものをつい食べてしまう」⇒「甘いものが食べたくなるのは。お肉が足りないから。お肉を食べてください」。どうです?このゆる〜い回答。嬉しいですよね。
懇親会では、参加者同士、普段の食生活などについて楽しくお話をしました。「人間の体は食べたものでできている」。体は嘘をつきません。
第17回七夕トーク
継続こそが日の秘訣
今年で17回目となる七夕トークは、7月1日(日)福岡市内で開催。
アンチエイジング歯科学会監事をされており、テレビや雑誌、書籍でご活躍中の宝田恭子先生にご講演いただきました。約60名の歯科医師、衛生士、助手、学生、そして男性歯科医師と多くの歯科関係者の方にお集まりいただき、大盛会となりました。
1冊目の著書を出版されるきっかけとなった『100才元気の秘密』の著者でプロスキーヤーの三浦敬三さんのお話から始まり、マッサージ方法や先生の美の秘訣を余すことなく教えていただき、とても濃厚な2時間でした。
毎朝早く起きてラジオ体操、ストレッチや筋トレを30分は欠かさないとおっしゃる先生。
普段も、通勤中の歩道橋や駅の階段は1段飛ばしで一気に駆けあがったり、ウォーキングをされたりととってもパワフル。どう見ても60代には見えません…。昨今の美魔女ブームで流行りのボトックスやヒアルロン酸、レーザーなどの美容医療は一切されてないとのこと。
奇跡の60代だと思っていましたが、還暦過ぎても若く美しくいるためには、日々の努力が不可欠だと痛感しました。
また「歯医者をしながら患者さんに磨かれる」という宝田先生のお言葉がとても印象的でした。診療の中で、治療しながら学ぶこともたくさんありますが、健康や若さの秘訣、人生におけるヒントも、患者さんから学ぶことができると。常に学ばせてもらう謙虚な姿勢で診療に取り組まなければいけないなと、身が引き締まる思いでした。
2部の交流会では、ご参加の方に自己紹介をしていただきました。宝田先生には質問にもお答えいただきました。たくさんの質問に、一人ずつ丁寧にお答えくださる先生。患者さんに「姉ちゃん先生かぁ…」と言われ傷ついた若いドクターや、子育てと仕事の両立に悩んでいるドクターなど、女性ならではの悩みに宝田先生の経験談も含めて、アドバイスと、励ましのお言葉をいただきました。宝田先生の鋭い突っ込みや、ユーモア溢れるお話に終始笑いの絶えない交流会となりました。
私は今回、前日の夕食からご一緒させていただき、宝田先生からたくさんの事を学ばせていただきました。①日常生活の中に常に学びがあること、②やると決めたことを継続し習慣化すること、③状況を楽しむことです。
まだまだ長い歯科医師人生、先生のように仕事もプライベートも充実した人生にできるよう、日々、勉強と努力を惜しまず頑張っていこうと思いました。
最後に、誰もが笑顔になる魔法のことば「かにーわにーうにー」。写真を撮る前や、最高の笑顔になりたい時、声は出さずにこの言葉を唱えてみてください(声に出すと変な人と思われるから気を付けてね!と宝田先生よりアドバイス)。口角がキュッと上がり、素敵な笑顔が作れます。
第16回七夕トーク
毎日コツコツ! 活躍する女は一日にしてならず。城戸先生の講演会は大盛り上がり
今年の七夕トークは、女性歯科医師で、佐賀大学の医学部の教授城戸先生のお話をお聞きしました。
そのポストからは想像できない、穏やかで謙虚な方で、終始なごやかな雰囲気で会は進みました。
●日本の女性研究者の数は、先進国一少ない
「若い女医さんなんて、腰かけでしょ。」
という空気の中、九大時代、先生達の研究は、海外で賞を取りました。日本では、女性であるとか、色んなフィルターが研究にもかけられるのに、海外は、研究だけが勝負です。驚くことに、日本において、女性研究者の数は、イスラム教国に次ぐ少なさ!だそうです。
●家庭と仕事の両立 ワンオペ育児と”きらめきプロジェクト”
母子家庭に限らず、夫婦そろってなければ、「ワンオペ育児」と言うそうです。妻がワンオペの場合、人生後半で、夫への愛情カーブが凋落をたどる、というグラフに、会場爆笑です。
さて、先生が取り組まれた、きらめきプロジェクトは、女性医師歯科医師が、完全離職するのを防ぎ、キャリアアップをサポートする活動で、九大で発足しました。これによって、過酷な医療現場には、人員的なゆとりが芽生え、双方ともに、恩恵がありました。今では、男性にも活用されているそうで、驚くばかりです。
●髙学歴の女性ほど、一度離職してから復帰するのが難しい。
資格がペーパー化した女性を採用する困難も含まれているのでしょうか。年々シビアになる衛生士不足も、このデータを見る限り、簡単に解決しそうになさそうです。
●対外活動も大切
女性が家庭や、職場、限られたテリトリーに発揮させるエネルギーの一部を、パブリックな活動に向ければ、もっと色んなことが変わるのだと反省させられました。
三つの”ひ”「ひがまず、ひるまず、引っ張らない」がんばっている女性達。さあ、前に進んで行きましょう。勇気と力をいただきました。
二部の参加者全員トークは、毎年恒例になっていますが、今年もまた、ほんとに盛り上がりました。去年の演者である藤瀬先生が、このたびは客席で、城戸先生の学生時代のちょっと笑えるエピソードを披露してくださり、今の城戸先生も、「1000里の道も一歩から」よろしく、こつこつ長年の積み重ねの上にある。と、示唆して下さいました。
年齢も各世代から集まって下さり、今、自分がかかえている問題について素直に話してみると、「あ、私も、・・・」なんて、声が上がる。たとえ、たまたま、今は順風満帆とおっしゃる先生も、だらっと、のんびりとは暮らせない女性歯科医師たちです。本音のトークは、からしや、スパイスの効いた、エスニック料理みたいに、刺激的で、明日からの力をいただくには充分でした。
みなさんありがとうございます。・・
これを機会に、是非、女性歯科医師の会の毎月茶話会にも、たまには顔を出して下さいね。
第11回料理教室
前日降り続いていた雨もやんで、梅雨の曇り空の中、じめじめした空気を吹き飛ばすさわやかな料理を教えて頂きました。
第11回のリフレッシュお料理教室は「我が家で楽しく♪お寿司の日」をテーマに、さわやか夏ちらし寿司、鶏そぼろ稲荷、三つ葉のかきたま汁、かぼちゃのいりこ煮、甘夏のフルーツゼリーの5品。なんて豪華!
徳永先生からは季節のお話などを伺いながら、料理の手順を教えて頂きます。今はだしをとったいりこは捨ててしまうことが多いですが、昔はそのまま食べていたというお話や、落とし蓋は食材とくっつかないように水に濡らしてから使うとか、かきたま汁を作るときは水溶き片栗粉でほんの少しとろみをつけると卵が浮いてきれいに卵の花が広がるとか(先生が入れていく卵の鮮やかさといったら!)料理の知恵も教えて頂きながらさらりと出来上がっていく料理の数々。すべての料理が出来上がったところで、いよいよ実習です。
今回は大人9人、子供3人の合計12人で、2グループに分かれての実習となりました。いつもより少人数ですが、賑やかさは相変わらずです。「我が家で楽しむ」というテーマなだけあって、子供にもできる作業もあり、家庭で親子でも楽しめそうです。
それにしても…先生がしているととても簡単そうに見えるのに、いざ自分たちでするとなぜこうも時間がかかるのか。まあ家で煮物を作るのに面取りなんてしてないですしね。実際に家で作るときには多少の煮崩れもご愛嬌ということで。
無事料理も完成して、お楽しみの実食♪普段からこういう料理を食べたいよねという声が続出!とはいえ仕事から帰っての普段の料理では、なかなか手間暇かけられない…。だからこそたまにしっかり作るとリフレッシュにもなりますね!基礎を教えて頂いたので、適度に自分流に発展(手抜き?)をさせながら皆さま自宅でも挑戦されるのではないでしょうか。明日からの家庭料理がワンランクアップしちゃうかも!?
「働きやすい診療所」 気軽に本音で「七夕トーク」
7月27日、ふくおか女性歯科医師の会は、第21回七夕トークを開催し、開業医・勤務医など32人が参加しました。講師に、社会保険労務士の松本有紀先生(社会保険労務士法人COMMITMENT)をお招きし、「みんなで話し合おう『働きやすい歯科医院』」というテーマで講演していただきました。
松本先生は、社会保険制度、有給休暇、育児休業のポイントを解説。社会保険については、漠然と知っているつもりでしたが、表にして比較すると、協会けんぽと歯科医師国保、それぞれの特徴がよく理解できました。昨今、スタッフ不足に悩む歯科医院が多いため、給付の手厚さ、事業主負担なども考慮して選択しなければならないと感じました。協会けんぽに1度加入すると、歯科医師国保への切り替えができない点も重要。法人化(協会けんぽへの加入義務)を検討されている先生は要注意です。
育児休業についての説明も、わかりやすく納得しました。原則、産後8週間以内の女性の就業は禁止されている点、最長で子が2歳になるまで休業を認める点、「産後パパ育休」もある点など。休業している労働者の生活を支えるため、様々な給付金もありますので、チェックしておきたいですね。
有給休暇についても大切なお話ばかり。パートタイム労働者にも、所定労働日数に応じて有休を比例付与しなければいけません(対象は、所定労働時間が週30時間未満で、かつ週所定労働日数が4日以下または年間の所定労働日数が216日以下の労働者)。有休の買い取りは禁止。労働者が請求した時季に有休を与えることが原則ですが、繁忙期などで事業の正常な運営を妨げる場合には、事業主は他の時季に変更できます。
厚労省の資料には「夏季や年末年始に計画的付与の有休を組み合わせることで、大型連休とする」という文言があり、率直に言って驚きました。開業医の私たちにも大型連休をください!
講演会後の交流会では、おいしい食事を味わいながら、みんなで「労務」に関して気軽に意見交換し、本音トークで大いに盛り上がりました。明日からの診療と医院経営のエネルギーをもらえた七夕トークでした。
岡暁子先生を迎えて
7月28日、福岡市で、ふくおか女性歯科医師の会主催の第20回七夕トークが行われ、歯科医師、スタッフ、歯学生など50人が参加しました。記念すべき第20回目の講師は、福岡歯科大学成長発達歯学講座生育小児歯科学分野教授の岡暁子先生です。
まず先生のご来歴を詳らかにお話しいただいたのですが、先生は幼少期を離島で、医師で共働きの両親の下で過ごされています。また、大学生の時には、当時中学生であった妹さんの保護者代行をするという経験もなさっています。歯科医師としてのキャリアスタート後も、結婚し、子育てしながら、ご家族でのアメリカ留学、国内での単身赴任など様々な経験をなさっています。お話を聞きながら、ご自身のキャリアをしっかり積み上げる過程には、ご自身の努力とともに、ご家族みんなで協力し、愛情と思いやりを持ち合って、ここまで来られたのだと実感いたしました。先生の人としてのしなやかな強さをひしひしと感じ、同じ女性として感銘を受けました。
会場で聞いておられる女性歯科医師の方々、どのお顔を見渡しても、皆さん感慨深く、しかしながら明るい表情で聞き入っておられ、聞いている全ての人を明るく前向きにさせる先生のお人柄は、お名前の通り、暁の光のようだと思いました。岡先生の医局運営、若い先生の教育方針などについては、開業医である私にも大変参考になり、今後の指針を考える良いきっかけとなりました。
また、第2部では、お食事をしながらリラックスした中で、感想を話したり、先生に質問したりと、和やかで楽しい女子会トークの時間も過ごせました。日頃は忙しく、自分を見つめなおす機会はなかなかないのですが、ご講演を通して、自分自身の心がリフレッシュでき、とても有意義なひとときでした。
冲本先生の言葉、胸に刻みたい
6月25日、ふくおか女性歯科医師の会は第19回七夕トークを開催しました。コロナ禍による度重なる延期のため、実に4年ぶりの開催です。
講師は、記念すべき第1回の七夕トークで講演していただいた冲本公繪(おきもと・きみえ)先生です。九州大学大学院歯学研究院准教授として研究、学生の指導と第一線で活躍された冲本先生ですが、6年前にご自宅で脳卒中を発症され、一夜にして要介護の身になられました。
今回は、発症から現在に至るまでの先生のリハビリへの取り組みや様々な体験、また、その当時の心境などをまさに赤裸々に包み隠さず、お話ししていただきました。一言ずつ噛みしめるように話される先生のお姿を見て、これまでのご苦労やご努力など沢山の積み重なったものがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。
また、「むせ」に対する実体験に基づくご自身での対応法、むせにくい食形態についてなど、歯科医療に携わる私たちにとっては参考になるお話ばかりであり、早速、患者さんへのアドバイスにつなげたいと思いました。先生が「きちんと嚥下できるためには、きちんと噛めるための自分の歯か、またはしっかりした入れ歯が不可欠だと実感した」と話されたことを歯科医師としてしっかり胸に刻んで、日々の診療に臨みたいと思いました。
今回は50名超の参加者となり、第2部の交流会では、美味しい軽食をいただきながら、まさに女子会タイム。旧友との再会や新しい友人との出会いなど、女性歯科医師の会ならではの大盛り上がりで、明日への活力を沢山充電できました。
とても楽しくて有意義なひとときを過ごせた七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。
食べたいモノを食べよう
ふくおか女性歯科医師の会が7月28日に開催した第18回七夕トークでは、テレビや雑誌などで活躍されているダイエットカウンセラーの伊達友美先生を講師にお招きしました。タイトルは「食べて若返る 美肌アンチエイジング食」。参加者は、男性3名含め計43名。
先生の講演には、目から鱗のお話が満載。美肌のための食には、あの三大栄養素がとても重要。第1の栄養素は炭水化物。美肌やダイエットには炭水化物はダメだと思っている方も多いのではないでしょうか。これが大間違い。良質な炭水化物、それはやはり日本人ならお米。しかし、ほぼ100%の日本人が、お米を食べる量が不足しているとのことです。
お米をほとんど食べない人に、昼と夜にそれぞれ230gずつ(大人のお茶碗いっぱいの量)のお米を食べてもらい、良質なタンパク質と油、果物を毎日の食事に取り入れ、1年経った頃、体重は5kgも減り、悩んでいた生理の不調も改善し、お肌のハリも出てきて、何もする気がなかった気分も良くなり、いいとこづくめになったそうです。
第2の栄養素はたんぱく質。これがお肌の元になります。体脂肪をエネルギーに変えるL−カルニチンが含まれるのもお肉、特に羊肉、牛肉、豚肉。なのでダイエットしたいなら「赤いお肉」。
第3の栄養素は脂質。ダイエットには油はダメだって思っていませんか?油には「皮脂を整える、肌と頭皮トラブルを改善する」「性ホルモンに関係し生理トラブルや更年期トラブルを改善する」など重要な働きがあります。
一番いい油はオメガ3という油。調味料では、シソ油、エゴマ油、亜麻仁油に含まれ、お肉やその他の食べ物に直接かけて食べるのがいいそうです。魚介類、魚卵、クルミ、ピーナッツ、甘栗、かぼちゃの種など食品からもオメガ3が摂れます。
食べて美肌を作るポイントは「食べたい時に食べる」「食べたいと思うものを食べる」「美味しく食べられる量を食べる」。毎日規則正しく食べなくてもいいんです。不規則な生活になりがちな私たち歯科医師にとって嬉しいお話ですね。
質問もたくさん出ました。「お米は白米と玄米はどちらがいい?」⇒「その人に合ったもので大丈夫」、「甘いものをつい食べてしまう」⇒「甘いものが食べたくなるのは。お肉が足りないから。お肉を食べてください」。どうです?このゆる〜い回答。嬉しいですよね。
懇親会では、参加者同士、普段の食生活などについて楽しくお話をしました。「人間の体は食べたものでできている」。体は嘘をつきません。
継続こそが日の秘訣
今年で17回目となる七夕トークは、7月1日(日)福岡市内で開催。
アンチエイジング歯科学会監事をされており、テレビや雑誌、書籍でご活躍中の宝田恭子先生にご講演いただきました。約60名の歯科医師、衛生士、助手、学生、そして男性歯科医師と多くの歯科関係者の方にお集まりいただき、大盛会となりました。
1冊目の著書を出版されるきっかけとなった『100才元気の秘密』の著者でプロスキーヤーの三浦敬三さんのお話から始まり、マッサージ方法や先生の美の秘訣を余すことなく教えていただき、とても濃厚な2時間でした。
毎朝早く起きてラジオ体操、ストレッチや筋トレを30分は欠かさないとおっしゃる先生。
普段も、通勤中の歩道橋や駅の階段は1段飛ばしで一気に駆けあがったり、ウォーキングをされたりととってもパワフル。どう見ても60代には見えません…。昨今の美魔女ブームで流行りのボトックスやヒアルロン酸、レーザーなどの美容医療は一切されてないとのこと。
奇跡の60代だと思っていましたが、還暦過ぎても若く美しくいるためには、日々の努力が不可欠だと痛感しました。
また「歯医者をしながら患者さんに磨かれる」という宝田先生のお言葉がとても印象的でした。診療の中で、治療しながら学ぶこともたくさんありますが、健康や若さの秘訣、人生におけるヒントも、患者さんから学ぶことができると。常に学ばせてもらう謙虚な姿勢で診療に取り組まなければいけないなと、身が引き締まる思いでした。
2部の交流会では、ご参加の方に自己紹介をしていただきました。宝田先生には質問にもお答えいただきました。たくさんの質問に、一人ずつ丁寧にお答えくださる先生。患者さんに「姉ちゃん先生かぁ…」と言われ傷ついた若いドクターや、子育てと仕事の両立に悩んでいるドクターなど、女性ならではの悩みに宝田先生の経験談も含めて、アドバイスと、励ましのお言葉をいただきました。宝田先生の鋭い突っ込みや、ユーモア溢れるお話に終始笑いの絶えない交流会となりました。
私は今回、前日の夕食からご一緒させていただき、宝田先生からたくさんの事を学ばせていただきました。①日常生活の中に常に学びがあること、②やると決めたことを継続し習慣化すること、③状況を楽しむことです。
まだまだ長い歯科医師人生、先生のように仕事もプライベートも充実した人生にできるよう、日々、勉強と努力を惜しまず頑張っていこうと思いました。
最後に、誰もが笑顔になる魔法のことば「かにーわにーうにー」。写真を撮る前や、最高の笑顔になりたい時、声は出さずにこの言葉を唱えてみてください(声に出すと変な人と思われるから気を付けてね!と宝田先生よりアドバイス)。口角がキュッと上がり、素敵な笑顔が作れます。
毎日コツコツ! 活躍する女は一日にしてならず。城戸先生の講演会は大盛り上がり
今年の七夕トークは、女性歯科医師で、佐賀大学の医学部の教授城戸先生のお話をお聞きしました。
そのポストからは想像できない、穏やかで謙虚な方で、終始なごやかな雰囲気で会は進みました。
●日本の女性研究者の数は、先進国一少ない
「若い女医さんなんて、腰かけでしょ。」
という空気の中、九大時代、先生達の研究は、海外で賞を取りました。日本では、女性であるとか、色んなフィルターが研究にもかけられるのに、海外は、研究だけが勝負です。驚くことに、日本において、女性研究者の数は、イスラム教国に次ぐ少なさ!だそうです。
●家庭と仕事の両立 ワンオペ育児と”きらめきプロジェクト”
母子家庭に限らず、夫婦そろってなければ、「ワンオペ育児」と言うそうです。妻がワンオペの場合、人生後半で、夫への愛情カーブが凋落をたどる、というグラフに、会場爆笑です。
さて、先生が取り組まれた、きらめきプロジェクトは、女性医師歯科医師が、完全離職するのを防ぎ、キャリアアップをサポートする活動で、九大で発足しました。これによって、過酷な医療現場には、人員的なゆとりが芽生え、双方ともに、恩恵がありました。今では、男性にも活用されているそうで、驚くばかりです。
●髙学歴の女性ほど、一度離職してから復帰するのが難しい。
資格がペーパー化した女性を採用する困難も含まれているのでしょうか。年々シビアになる衛生士不足も、このデータを見る限り、簡単に解決しそうになさそうです。
●対外活動も大切
女性が家庭や、職場、限られたテリトリーに発揮させるエネルギーの一部を、パブリックな活動に向ければ、もっと色んなことが変わるのだと反省させられました。
三つの”ひ”「ひがまず、ひるまず、引っ張らない」がんばっている女性達。さあ、前に進んで行きましょう。勇気と力をいただきました。
二部の参加者全員トークは、毎年恒例になっていますが、今年もまた、ほんとに盛り上がりました。去年の演者である藤瀬先生が、このたびは客席で、城戸先生の学生時代のちょっと笑えるエピソードを披露してくださり、今の城戸先生も、「1000里の道も一歩から」よろしく、こつこつ長年の積み重ねの上にある。と、示唆して下さいました。
年齢も各世代から集まって下さり、今、自分がかかえている問題について素直に話してみると、「あ、私も、・・・」なんて、声が上がる。たとえ、たまたま、今は順風満帆とおっしゃる先生も、だらっと、のんびりとは暮らせない女性歯科医師たちです。本音のトークは、からしや、スパイスの効いた、エスニック料理みたいに、刺激的で、明日からの力をいただくには充分でした。
みなさんありがとうございます。・・
これを機会に、是非、女性歯科医師の会の毎月茶話会にも、たまには顔を出して下さいね。
第11回料理教室
前日降り続いていた雨もやんで、梅雨の曇り空の中、じめじめした空気を吹き飛ばすさわやかな料理を教えて頂きました。
第11回のリフレッシュお料理教室は「我が家で楽しく♪お寿司の日」をテーマに、さわやか夏ちらし寿司、鶏そぼろ稲荷、三つ葉のかきたま汁、かぼちゃのいりこ煮、甘夏のフルーツゼリーの5品。なんて豪華!
徳永先生からは季節のお話などを伺いながら、料理の手順を教えて頂きます。今はだしをとったいりこは捨ててしまうことが多いですが、昔はそのまま食べていたというお話や、落とし蓋は食材とくっつかないように水に濡らしてから使うとか、かきたま汁を作るときは水溶き片栗粉でほんの少しとろみをつけると卵が浮いてきれいに卵の花が広がるとか(先生が入れていく卵の鮮やかさといったら!)料理の知恵も教えて頂きながらさらりと出来上がっていく料理の数々。すべての料理が出来上がったところで、いよいよ実習です。
今回は大人9人、子供3人の合計12人で、2グループに分かれての実習となりました。いつもより少人数ですが、賑やかさは相変わらずです。「我が家で楽しむ」というテーマなだけあって、子供にもできる作業もあり、家庭で親子でも楽しめそうです。
それにしても…先生がしているととても簡単そうに見えるのに、いざ自分たちでするとなぜこうも時間がかかるのか。まあ家で煮物を作るのに面取りなんてしてないですしね。実際に家で作るときには多少の煮崩れもご愛嬌ということで。
無事料理も完成して、お楽しみの実食♪普段からこういう料理を食べたいよねという声が続出!とはいえ仕事から帰っての普段の料理では、なかなか手間暇かけられない…。だからこそたまにしっかり作るとリフレッシュにもなりますね!基礎を教えて頂いたので、適度に自分流に発展(手抜き?)をさせながら皆さま自宅でも挑戦されるのではないでしょうか。明日からの家庭料理がワンランクアップしちゃうかも!?