制度が歯科医師としての寿命を左右するのは…来年度に向けて要望をお寄せください!
朝夕はずいぶん涼しくなってきた9月30日。9月の女性歯科医師の会開催です。
まずはベテラン歯科医師の閉院が増えている件について。マイナンバーカード対応の必須化で閉院を決意なさった先生もいらっしゃるようで、制度によって歯科医師としての寿命を左右されるのは釈然としません。
また、金の高騰も話題に。余りに価格上昇が早すぎて、先日保険点数が変わりましたが全く追いついていない状態。CAD/CAMのように新しい材料が入ってきているとはいえ、金パラでないとという症例はやはり多く、入れれば入れるほど赤字の現状は頭の痛い問題です。
そして7月27日に開催した第21回七夕トークについて。「みんなで話し合おう『働きやすい歯科医院』」と題して、社会保険労務士の松本有紀先生をお迎えしました。
経営者として必要になってくる労務の知識。産休・育休についてや、有休制度の仕組みについて、社保と国保どっちがいいの?など、実際悩みどころだったり、複雑で把握できていなかったりすることをわかりやすく丁寧にご講演頂きました。
本日参加の世話人からは、講演の内容はとっても良かった!だけど制度自体はややこしいし経営者泣かせな制度も多く、悩ましい限りとのご意見多数でした。
10月には来年度の企画立案を開始します。何か「こういうテーマが聞きたい!」とか「この講師の話を聞いてみたい!」などのご希望がございましたら、ぜひ事務局までご連絡ください。もしかしたら叶うかも?
それから、この度「ふくおか女性歯科医師の会」ホームページが新しく生まれ変わりました!!新しいサイトは柔らかい雰囲気を保ちつつ、すっきり見やすくなりました。まだまだこれから写真や過去の記録など充実させていく予定ですのでどうぞご期待ください!
女性歯科医師の会の世話人会、ご興味のある方はどうぞお気軽にご参加くださいませ。
「働きやすい診療所」気軽に本音で「七夕トーク」 第21回七夕トーク
7月27日、ふくおか女性歯科医師の会は、第21回七夕トークを開催し、開業医・勤務医など32人が参加しました。講師に、社会保険労務士の松本有紀先生(社会保険労務士法人COMMITMENT)をお招きし、「みんなで話し合おう『働きやすい歯科医院』」というテーマで講演していただきました。
松本先生は、社会保険制度、有給休暇、育児休業のポイントを解説。社会保険については、漠然と知っているつもりでしたが、表にして比較すると、協会けんぽと歯科医師国保、それぞれの特徴がよく理解できました。昨今、スタッフ不足に悩む歯科医院が多いため、給付の手厚さ、事業主負担なども考慮して選択しなければならないと感じました。協会けんぽに1度加入すると、歯科医師国保への切り替えができない点も重要。法人化(協会けんぽへの加入義務)を検討されている先生は要注意です。
育児休業についての説明も、わかりやすく納得しました。原則、産後8週間以内の女性の就業は禁止されている点、最長で子が2歳になるまで休業を認める点、「産後パパ育休」もある点など。休業している労働者の生活を支えるため、様々な給付金もありますので、チェックしておきたいですね。
有給休暇についても大切なお話ばかり。パートタイム労働者にも、所定労働日数に応じて有休を比例付与しなければいけません(対象は、所定労働時間が週30時間未満で、かつ週所定労働日数が4日以下または年間の所定労働日数が216日以下の労働者)。有休の買い取りは禁止。労働者が請求した時季に有休を与えることが原則ですが、繁忙期などで事業の正常な運営を妨げる場合には、事業主は他の時季に変更できます。
厚労省の資料には「夏季や年末年始に計画的付与の有休を組み合わせることで、大型連休とする」という文言があり、率直に言って驚きました。開業医の私たちにも大型連休をください!
講演会後の交流会では、おいしい食事を味わいながら、みんなで「労務」に関して気軽に意見交換し、本音トークで大いに盛り上がりました。明日からの診療と医院経営のエネルギーをもらえた七夕トークでした。
名字が変わると手続きが・・・
最近の保健所立入検査は?
6月24日に開催された女性歯科医師の会。梅雨真っただ中でしたが、七夕トークのイベント前ということもあり、協会で9名、Webで4名が参加しました。
まずは宮﨑先生が、5月11日に東京で開催された保団連女性部会の報告をしてくださいました。選択的夫婦別姓についての勉強をされたとのことで、世話人の間でも夫婦別姓について意見交換を行いました。
開業後に名字が変わる経験をした私は、プライベートな手続きに加え、クリニックの届け出や銀行などの変更で各所をめぐり、手続きに膨大な時間と手間を取られました…。そういった点で考えると夫婦別姓のメリットも感じますが、日本では家族としての証が強い名字。まだまだ議論は続きそうですね。
そして7月27日の七夕トークの役割分担をしました。今年のテーマは「働きやすい歯科医院」ということで、求人してもなかなか応募が来ない、セクハラやパワハラの加害者にならないよう、労務について一緒にお勉強します。涼しい会場でお食事付きです。毎年、ざっくばらんにお悩み相談をしたりと楽しい会です。男性の先生や学生の皆さんもご出席いただけますので、多くの先生方にご参加いただけることを願っています。
また、保健所立入検査を経験された先生から「個人情報保護」「サイバーセキュリティ」について特に入念な確認があった等の報告もありました。協会には保健所立入検査へのご準備にご活用いただける資料がありますので、保健所から検査実施の連絡がありましたら、協会にご連絡ください。
猛暑が続いていますので、先生方も熱中症等に十分お気をつけいただいて、どうぞご自愛ください。
雇用の困りごとありませんか
7月27日は天神テルラへ!講師は松本有紀・社会保険労務士
4月22日の女性歯科医師の会には、協会参加9人、ウェブ参加3人、事務局3人で、賑やかに始まりました。
福岡市介護実習普及センターから当会に依頼があった5月2日の「オーラルフレイル」講座では、理事・地域医療対策部長の松崎友祐先生が講師を務めます。平日昼間の開催にも関わらず、募集開始からわずか1週間で満員になりました。市民の皆さんの口腔へのご関心が非常に高いことが窺えますね。
同センターは、来年1月26日にも「オーラルフレイル」講座を開催します。講師は、女性歯科医師の会の世話人である森田美弥子先生です。申込開始は今年12月から。どなたでもご参加できますよ。
施設基準「外安全」「外感染」「口管強」の今年5月末までの再届出も話題になりました。当会の施設基準対応研修会は「歯初診、外安全1、外感染1・2、口管強、歯援診」の研修に該当すると同時に、口管強の「在宅医療・介護」「認知症」各研修にも該当します。広く学習できる当会の施設基準対応研修会は、e-ラーニングでも受講できますので、ぜひご活用ください。
メインの議題は、毎年恒例の七夕トークです。今年の講師は、社会保険労務士の松本有紀先生に決まりました。
開業医の先生だけでなく、勤務医の先生、学生の方も参加されますので、社会保険のこと、雇用に関しての困りごと、今どきの求人事情、などのお話を松本先生にお願いする予定です。勤務医の先生、学生の方も、将来、役に立つお話が聞けることと思います。詳細は、今後作成する案内状を楽しみにお待ちください。
今年の七夕トークは、7月27日(日)11時から、天神テルラ(福岡市中央区渡辺通)で開催します。男性の先生、勤務医の先生、研修医の方、学生さん、どなたでもご参加できます。講演会の後は、美味しいランチを味わいながら、交流会も行います。皆さんも参加されませんか?
3月25日の世話人会には、協会で10人、ウェブで3人が参加しました。例年開催している「七夕トーク」の話が中心でしたが、スタッフの募集や健康保険等についても活発な意見交換ができました。
先日、パスポートの更新に行きましたが、3月24日以降、パスポートもオンラインでの申請が可能になりました。マイナポータルにログインして申請します。
さらに、マイナ保険証に続いて、マイナカードと運転免許証の一体化も、3月24日からスタートしました。手持ちのカードが減るのが利点です。更新の際に受講する必要がある講習をオンラインで受講することもできます。
しかしながら、視力検査や写真撮影は免許センターで行う必要があり、オンラインではできません。紛失した場合、従来の免許証は試験場で即日再発行できますが、マイナ免許証は再発行に1ヶ月程度かかります。また、免許所持を示す記載がなく、対応端末機がなければICチップを読めないため、マイナ免許証ではレンタカーを借りられない等の事態が起こるおそれがあります。今のところ、マイナ免許証のメリットは少ないようです。
パスポートセンターの窓口の貼紙にドキッとしました。カスタマーハラスメントについて、不当な要求や単なる嫌がらせ行為、理不尽な謝罪要求や暴言には毅然と対応すると記されています。
歯科の職場は女性が多く、特に院長が女性の場合、スタッフ全員が女性である場合が多いため、カスタマーハラスメントが起きた際には、とても怖い思いをします。予防の意味で、窓口に同様の貼紙をするのもひとつの方法であると思います。
今年の「七夕トーク」に向けて、皆様に役立つ企画を考えていますので、ご参加お待ちしています。
魅力的な歯科業界へ
1 月28 日の世話人会は体調不良の方もおられ、協会での参加が4 人、ウェブ参加が3人と、少なめの出席者となりました。世話人会は去年の末から、事務局の方々の負担軽減のために、原則2 ヶ月に1 回の開催としています。協会での会議は私たちの仕事終わりの開催のため、20 時スタートなど遅めのことが多いので、お付き合いくださる事務局のご負担を少しでも減らしていこうという試みです。私たちが協会で活動できるのは、事務局の方々のお力添えあってのことです。女性が働きやすい職場は、男性も働きやすい職場であるというのが女性部会のスローガンですが、事務局も、歯科医師も、皆が働きやすい環境を目指していきたいですね。
世話人会の前日が、フジテレビの10 時間会見でした。実際に何が問題だったかは第三者委員会などの調査を待つ形になりますが、古い業界の常識が通用しない世の中になってきたということでしょう。
歯科界では卒試、国試の低すぎる合格率が問題になっています。第117 回歯科医師国家試験で、留年せず合格の割合が53.4%だそうです(文部省医学教育課調べ)。私立大学などでは、留年生の授業料が来年の予算に織り込み済みといった話もあります。歯科界に魅力を感じる人が減っている⇒歯学部学生の学力低下⇒卒試、国試の合格率の低下⇒歯科の魅力減少と、負のスパイラルがあるように感じます。
大学側も国試の前に卒試で落として、受かりそうな人のみ受験させ、国試の合格率を高く偽装するような今のやり方は見直していくべきだと思いますし、我々も歯科医師になりたい人が増えるような、魅力的な歯科業界を作っていく必要があるでしょう。
さて、7 月には恒例の七夕トークを開催予定です。今年はどんなお話を聞きたいか、皆で考えています。詳細が決まりましたらお知らせ致しますので、お楽しみに。
11 月22 日( 金) に忘年会が行われました。新しく女性歯科医師の会へ参加されることになった先生、お久しぶりにお会いできた先生方、事務局も含め12人で賑やかにスタートしました。
コロナ自粛から完全に解放された感がある今年の忘年会シーズン。薬院の隠れ家的なお店も超満員です。お店のすべてのお食事サービスが終了するまで4時間弱も(お開きは0時前!)かかったにも関わらず、更にほとんどの先生がソフトドリンクのみでお酒を飲まなかったにも関わらず、時間も忘れてエンドレスで喋り倒しました。皆さん侮ることなかれです。女医の集まりのエンドレストークを。女性はお喋りだから長生きすると言われることもあります。確かに、言いたいことを思う存分喋れたらストレスもなくなる。納得ですよね。
女医の会の先生方は、一人で開業、ご主人と開業、勤務医、引退している、と様々な立場であり、違った角度からの意見を聞けるということに毎回新たな発見や励ましをもらえます。
今回、様々な先生とのお話の中で感じたのは、開業していると、どんどん竹を割ったような性格へなっていくということです。我々の仕事は常に瞬時の判断を問われます。余分なものは取り払われ、必要なものを見抜く力が付きます。借金、スタッフの雇用など色々な荒波を乗り越えた先にたどり着くものは、人間的な成長であり、魅力的な女性歯科医師として世の中の子供たちが素敵だな、と思えるような職業になりますように、と心から思います。そのためにも、みんなが無理なく自分らしく働ける環境を作っていくことが責務だと感じました。
最近どの会合に行っても必ずと言っても良いほど話題に出るのは「いつまで歯医者を続けるか」ということです。歯科医師としてのキャリア、一人の人間としての生き方、考えてもどれが正解と答えが出るものではないかもしれません。しかし、誰かのためだったり、世間体とかではなく、自分自身が納得のいく歯科医師人生でありたいと思います。
10 月15 日、2か月ぶりに女性歯科医師の会世話人会が行われました。協会での参加は5人、ウェブ参加は4人でした。
今回話題になったのが、マイナンバーカードについて。皆さま、マイナカードはお持ちですか?そして、期限があることをご存知ですか? マイナカードの有効期間は、発行日から10 回目の誕生日(未成年者は5回目)まで、電子証明書の有効期間は、年齢問わず発行日から5 回目の誕生日までに設定されています。
私のマイナカードは有効期限が2026 年4 月〇日と記載されています。ということは2016 年に作成したということになります。結構前ですよね。確か、住民票とか印鑑証明がコンビニで取れるのは便利だわ、と申請した気がします。2021 年4 月に電子証明書の期限を迎え、中央区役所で更新の手続きをしましたので電子証明書の有効期限は2026 年4 月〇日となっています。
この電子証明書には2 種類あります。①署名用の電子証明書(インターネット等で電子文書を作成、送信する際に使用)、②利用者証明用の電子証明書(行政のサイト、コンビニ交付サービス利用等)、健康保険証の紐づけもこれにあたります。
つまり、運転免許証同様、5年に1度は更新手続きに行かなければならないということです。平日は難しい方も多いと思います。福岡市ではアクロス福岡に「マイナンバーカード臨時交付センター」があり、予約をすれば土日も対応可能だそうです。
また、身分証明書として使用できるマイナカードですから、もし紛失してしまった場合、コールセンターへ電話し、マイナンバーカード機能停止手続きをしなければなりません。再発行のためには、警察に遺失届・盗難届を出す、その後に市区町村へ届出、再発行となります。
実は私は、マイナカードを作ってから3度引越しをしているので、もう住所を書き込む余白がありません。期限前に再発行予定です。
次回の茶話会は1月28 日です。皆さまのご参加をお待ちしております!!
8 月20 日の世話人会には、協会・ウェブ合わせて9 人が参加しました。
先日の株価暴落が話題になりました。国がやたらに進めるNISA、投資に興味がない女性歯科医師のメンバーも「やっぱりやるべきなのかな~」と気になり始めていたところに、どっか~んと歴史的とも言う株価暴落。またまた「NISA ってどうなのよ…」となりますね。知り合いのある人は、含み損をかかえて、損切りしたとか…、メンバーが話す世間話は、なかなかシビアだったりします。
診療報酬が恐ろしいほど据え置かれてきた歯科業界。経営の大変さに加え、患者さんから受ける多様なストレス、歯科衛生士さん不足など慢性的な問題、上がり続ける社会保険料と税金。院長の肩には、抱えきれない重責がのしかかってきます。ほんとに、昨今の大変さは昔との比ではないような気がします。
そんな中で「本業以外の収入があれば」とNISA を利用する人もいるでしょう。「世の中のマスコミが儲かると騒ぎ立てて、猫も杓子も株と言い出したら、それは天井だ」と言います。じゃあ今がそうなのか、なかなか渦中にいるとわからないものです。「ちょっと下がった今こそ投資のチャンス」と言われれば、「なるほど」と思い「これぞ猫も杓子もなんだ」と言われたら「そうなのか」とも思う。だから「みなさん、どうしてます??」と気軽に同業者の先生に聞ける女医の会は心強いです。「あくまでも余剰の資金で運用しましょう」というのが王道のようです。
先日開催された第20 回七夕トークでは、岡暁子先生(福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野教授)に講演していただき、大好評でした。岡先生ご自身、かつての七夕トークに勤務医として参加してくださったことがありました。女性歯科医師の会も、ずいぶんと長い歴史を刻んできたのだなと感慨深く思います。
7月28日、福岡市で、ふくおか女性歯科医師の会主催の第20回七夕トークが行われ、歯科医師、スタッフ、歯学生など50人が参加しました。記念すべき第20回目の講師は、福岡歯科大学成長発達歯学講座生育小児歯科学分野教授の岡暁子先生( 写真) です。
まず先生のご来歴を詳らかにお話しいただいたのですが、先生は幼少期を離島で、医師で共働きの両親の下で過ごされています。また、大学生の時には、当時中学生であった妹さんの保護者代行をするという経験もなさっています。歯科医師としてのキャリアスタート後も、結婚し、子育てしながら、ご家族でのアメリカ留学、国内での単身赴任など様々な経験をなさっています。お話を聞きながら、ご自身のキャリアをしっかり積み上げる過程には、ご自身の努力とともに、ご家族みんなで協力し、愛情と思いやりを持ち合って、ここまで来られたのだと実感いたしました。先生の人としてのしなやかな強さをひしひしと感じ、同じ女性として感銘を受けました。
会場で聞いておられる女性歯科医師の方々、どのお顔を見渡しても、皆さん感慨深く、しかしながら明るい表情で聞き入っておられ、聞いている全ての人を明るく前向きにさせる先生のお人柄は、お名前の通り、暁の光のようだと思いました。岡先生の医局運営、若い先生の教育方針などについては、開業医である私にも大変参考になり、今後の指針を考える良いきっかけとなりました。
また、第2部では、お食事をしながらリラックスした中で、感想を話したり、先生に質問したりと、和やかで楽しい女子会トークの時間も過ごせました。日頃は忙しく、自分を見つめなおす機会はなかなかないのですが、ご講演を通して、自分自身の心がリフレッシュでき、とても有意義なひとときでした。
七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。講演を聞き、皆さんとお話をして、しっかり気持ちをリセットすることができますので。
6月28日、世話人会を協会7名、ウェブ参加3名で行いました。福岡歯科大学の岡暁子先生を講師にお迎えしての七夕トークの開催もいよいよ近づいています。記念すべき20回目の開催であり、私は第1回目の七夕トークに学生として参加したのですが、今回開催する側として記念の年を迎えて非常に感慨深い思いです。今年も沢山の学生さんにも参加していただき、交流できることを楽しみにしています。
世話人会では、症状があり、マイナンバーカードを提示して受診したが、不具合により「資格情報なし」と表示されたため、その日の診察を諦めて翌日に紙の保険証を持参して再受診する予定が、未明に容体が悪化して死亡した女性の事例の話が出ました。スタッフのマイナカードを読み込んだところ、なぜか勤務先として他の歯科医院が表示されたという参加の先生の実体験もあり、マイナカードだけの運用にはますます不安が募ります。電気が使えない震災時などへの危機管理として、アナログ(保険証)と併用できるようにすべきです。ETCカードのように、使用するかしないかを自分で選択できるようにすべきではないかという意見に賛同します。
口頭で話しただけの内容がスマホに反映されているのではという話も。都市伝説かと思いきや、調べたところ、実際にアメリカ大手IT企業の多くが音声データを不正に収集していたという最近の事例もあり、絶対にないとは言い切れないようです。音声収集をオフにする設定もできるようですので、気になる方はお試しください。
監視社会を描いたジョージ・オーウェルの『1984』というディストピア小説がありますが、小説を読んだ高校生のときよりも、今のほうがオーウェルの描いた「1984年」に近づいているように感じます。これまでも、そしてこれからも自由と権利が守られる社会でありますように。
5月27 日の女性歯科医師の会には、協会会議室12 名+事務局3名、ウェブ2名、計17 名が参加しました。 居抜きで開業された新入会の先生も初めて参加されました。歯科界としても、継承のこととか、これから悩ましい問題ですので、今後、色々とお話を聞きたいです。
5月25 日、当会第47 回定期総会に合わせて行われた、鈴木宣弘先生(東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授)による記念講演「世界で最初に飢えるのは日本、食は『社会保障』そして『安全保障』」、大盛況でした。参加されたU 先生は、ご自分の庭に畑を作り、そら豆を自然農法で作っているそうです。自然農法とは、農薬や化学肥料に頼らず、農作物が持つ生命力を活かす栽培方法。鈴木先生は、輸入食品の安全面での問題点も指摘されていました。歯科との関わりが深い「食」の安全は、私たちも考えていかなければならない問題ですね。
6月からの診療報酬改定についての質問もたくさん飛び交い、参考になる話も聞けました。施設基準の改定も、新設されたもの、今までの「外来環」や「か強診」が変更されたものなどがあって複雑です。しかし、協会ホームページの会員限定ページ「2024 年度歯科診療報酬改定・疑義解釈」では、診療報酬改定の最新情報がわかりやすくまとめられています(ユーザー名とパスワードの入力が必要)。ぜひ、ご活用ください。
7月28 日には、女性歯科医師の会のメインイベントである七夕トークを開催します。講師の岡暁子先生(福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野教授)には「小児歯科学を通して見えた世界」と題して講演していただきます。 講演会の後には何と豪華な食事付き。センスがいいフライヤーも出来上がりましたので、男性の方も含めて、たくさんの方のご参加をお待ちしております。
久しぶりに協会会議室で参加しましたが、やはりリアルはいいですね。楽しい女医の会でした。
ゴールデンウィーク前の最後の金曜日である4月26 日、現地とオンライン合計10 名で、女性歯科医師の会世話人会が行われました。
1番目の話題は七夕トークについて。今年は、講師に福岡歯科大学成長発達歯学講座成長小児歯科学分野教授、岡暁子先生をお呼びして、7月28 日、天神テルラにて開催します。例年、お昼からの開始でしたが、今年は少し早く11 時から始めて、お昼ご飯を食べながら親睦を深めよう!と思っています。開始時間が早くなれば、その分、終了時間も早いので、なんならそのあと、天神でお買い物もお茶も楽しめちゃいます。日常の息抜きができること間違いなしです!
続いて、最近の居抜事情について。昨今のオンライン資格確認だとか、診療報酬の複雑化や実質マイナス改定とかで閉院を検討される先生も少なくないようです。また、これからは団塊の世代の先生方が引退を検討されることも予想されます。そのうちの多くの先生が継承相手がいないとのこと。新規開業資金は上昇の一途をたどっており、居抜は双方にとってメリットがあります。最近は材料屋さんにお願いするのが最もポピュラーな方法のようです。ホームページで物件を確認できる所もあるそうなので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
そして世話人会前に報道された、小児歯科での死亡事故の話。小児の治療では、患児との同意に時間がかかり、小さな口と歯で進行も早いなど大人とは違う難しさがあります。口腔内の二極化が進んで、虫歯ゼロのお子様が増えていますが、多数歯う蝕のお子様もいるのが現状です。本来、容体急変後の対応が争点であるはずの裁判の話で、小児歯科が過剰診療の温床だとか、乳歯は抜けるから治療の必要はないなどの報道の論調には危機感を覚えます。小児歯科学会もすぐに抗議文を出していましたが、一般の方にとってはニュースになったセンセーショナルな情報の方が入りやすいでしょうし、今後、小児の治療時には、さらに丁寧な説明が必要になるかもしれません。
その他、色々な話題の雑談も飛び交った世話人会でした。
2月27 日、いつものように茶話会が行われました。ウェブを含め9名の参加でした。
今年6月の診療報酬改定について。賃上げの原資としては不十分とのお話が。実際、テレビ等で賃上げの話が多く取り上げられ、低診療報酬の背景を無視し、賃上げへの圧力が強まっていると感じます。また、今回の改定は全体的に難解であると思いました。
医院承継について。突然、院長が亡くなってしまった場合、その医院を承継することはできるのでしょうか?医療法人の場合は特に問題なく承継できると思われますので、個人開業について。九州厚生局に確認したところ、医院承継(カルテ引き継ぎ)が認められるのは、①親族、②代診(副院長等としてその医院に勤務し、医院の内情を把握できている者)とのこと。全く関係ない第三者は承継できないことになり、いったん閉院となるそうです。あくまで引き継ぎ期間が無い場合です。ご参考まで。
皆様、ご自身の保険の見直しなどされていますか?昨年ですが、友人が卵巣がんになり、治療を受けています。手術、化学療法が終わり、現在は維持療法中ですが、とにかく薬が高いとのこと。調べてみたら、なるほど乳がんや卵巣がんで使用されている薬は確かに高い。1日1万円以上なんてざらです。そうなると、薬代だけで一月30 万円。もちろん高額療養費制度がありますが、それでも毎月、自己負担限度額を払い続けるのは大変です。
最近のがん保険の中で、私がいいなと思ったのは、がん治療給付金が月ごとに10 万円受け取れる保障です。この保障が受けられれば、高額な薬を飲み続けることが可能となります。月に10 万円という額は、多くの方の高額療養費制度による限度額が10 万円未満であることから設定されているとのお話でした。
保険屋さんの話では、保険内容は他社同士で競合するため、年々内容は良くなっているとのこと。がん治療に限らず、医療全体が進歩し、治療法や入院期間についても大きく変わってきています。一度、保険内容も見直してみてはいかがでしょうか?
たくさんの情報を得られる楽しい会です。皆さまのご参加をお待ちしています!!
今年も楽しく活動広げます 七夕トークは岡暁子先生に決定
能登半島の地震や航空機の事故で、落ち着かない気持ちで始まった2024年ですが、最初の世話人会は1月30日に行われました。ウェブ参加と保険医協会での現地参加のミックスでの会議方式は参加しやすいため、たいへんありがたいです。とはいえ、世の中の学会などはオンデマンドから現地開催に戻り始めて、これも世の中の流れですかね。
今年は暖冬ということで、日中10度を超える日も多い上に立春も過ぎ、いつもより早く春が来て夏が来そうな気持ちになっていますが、例年開催している七夕トークの講師の先生が決まりました。福岡歯科大学生育小児歯科学分野の岡暁子教授です。小児歯科と口腔外科・矯正歯科との連携のイメージや、福歯大に患者さんを紹介する手順など多くの有意義な情報をお聞かせいただけるようです。そして、今まで岡先生が研究者として歩んでこられた道についてもお話しいただきたいと考えております。貴重な機会ですので、多くの学生の皆さんにも、ぜひご参加いただきたいですね。
大崎先生からは、防犯講習会の開催のご提案がありました。昨年、愛媛協会が、警察署の方を講師に招いて同様の講習会を行い、好評を博したとのことです。院長が女性歯科医師の場合、残るスタッフもほぼ女性という状況を改めて考えると、災害と同じで、いざという時の防犯には日頃の備えと予備知識が必要だなと思いました。どんな時に警察に通報してよいかを学ぶことができそうです。開催に向けて、準備を進めていきます。その他、「求人」に関する講習会も開催してほしいという声も。最近、自宅等に来訪した業者から貴金属等の買い取りを迫られ、冷静に判断できないまま、強引に指輪やネックレス等を買い取られる「押し買い」が増えているので要注意、というお話もありました。
ふくおか女性歯科医師の会は、今年もみんなで楽しく意見交換しながら、活動を広げていきます。どうぞよろしくお願いします。
昨年12月16日、ふくおか女性歯科医師の会の世話人忘年会が、福岡市の薬院にある「ほっこり家」という穴場的な焼肉屋で行われました。参加者は12名。こんなおしゃれな焼肉屋に入ったのは初めてでした。私は今回、初めて忘年会に参加したのですが、このお店を選んでくださった花水先生のセンスの高さにも驚きました。事務局の七里さんに黒一点として参加していただき、いつもの男女人数比率逆転にまたびっくり。
色々な女医の先生方とワイワイおしゃべりして、こんなに楽しかったのは何年ぶりだろうかとノスタルジックな気持ちになりました。今後の企画の話も弾み、テレQのニュースに出演されて「認知症対策としての口腔ケアの大切さ」をお話しいただいた宮崎先生への賛辞も飛び交いました。
何しろ2020年のコロナ禍以来、大勢でパーティーをするようなことが控えられてきましたから。コロナが鎮火した後も、このような華やかな会合に参加することもあまり無かった感じがします。女性ならではの会話もでき、日頃のストレスもどこかに浄化していった気持ちになりました。お肉は質の良い物が出され、ワインやビール等のアルコールで宴もたけなわとなりました。
初めてお会いする女医の先生方も多かったのですが、旧知の友のように仲良くなり、「来年は屋久島に行こう」という話も出て、現在、ウォーキング、筋トレにて鍛え始めている最中です。
あぁ楽しかった!!福岡県歯科保険医協会の女性歯科医師の会、バンザイ!
11 月としては異例の暖かさが続いている福岡です。11 月22 日、ふくおか女性歯科医師の会世話人会は、コロナ禍が終わっても念のため、協会会議室とWeb のハイブリッドで開催されました。ご自宅で参加されている先生の画面にお子さんが映り込んでくると、参加しているメンバーは笑顔になり、より和やかなムードで会議が進行されます。
歯科保険医協会のある博多駅前は、木々にイルミネーションがなされ、クリスマスマーケットなどもあり、クリスマスムードいっぱいです。
そんなウキウキしたムードの中ですが、財務省が2020 年から2022年の医療法人の経常利益率が3.0%から8.8% に急上昇しているとして、初・再診料などの引き下げを要請していることはご存じですか?コロナ禍で医療機関の収益が大きく落ち込んだ2020 年度を基準にするなど、恣意的なデータばかりを並べているように思います。
また、金の市場価格が上がっていることと同時に、パラの市場価格が下がっていることから、2024 年1月から金パラの公定価格が引き下げられます。物価高騰の中、企業で賃上げが進む一方、診療報酬が上がらなければ、医療機関では賃上げができません。診療所の経営はどうなっていくのか…。
診療報酬は、決して開業医個人の「収入」ではなく、患者さんが受ける保険診療の「量」や「質」を規定する大切なもの。これからも当会は、実態を全く反映していない「医療機関だけ好景気」といった言説には、正確なデータを駆使して反論し、診療報酬の大幅プラス改定を要求していきます。
暗い情勢に目を向けてばかりでは気分が落ち込んでしまいます。12月の世話人会は、忘年会です!飲んで、食べて、喋って、笑って、今年を締めたいと思います。
インフルエンザが流行しています。皆様どうぞご自愛くださいませ。
10月の女性歯科医師の会は31日( 火) に協会会議室にて行われました。歯科衛生士・スタッフの人材不足、インボイスとマイナ保険証、2024年からの新NISA、少子化問題、歯科医師の高齢化などいろいろな事象で溢れ診療を熟しながらの対応は日々大変です。
そんな中、今心癒されるドラマに嵌まっています。テレビ東京系にて放送中の「きのう何食べた? season2」です。主人公は弁護士の「シロさん」とその恋人で美容師の「ケンジ」の2人。
毎日の「食」を通して浮かび上がる人生の機微を描いたドラマです。仕事のストレス発散にもなるくらい料理好きの「シロさん」と心優しく感情豊かな「ケンジ」のやり取りは言葉ひとつひとつから相手に対する思いやりと愛情に満ちていて心からホッとさせてもらえるのです。
同性愛カップルにとっては現実はまだまだ沢山の壁はあるのだろうけど、少しずつ現代社会に認められ理解されてきているからこそこのドラマは成立していると思います。「食」や「人との接し方」など男女差はなく、好きな人と一緒に食事すること、他人を大切に想うことは周りの人間関係も円滑にして譲り合うこと、助け合うことを生むと思います。
世界では紛争や侵攻など争いが絶えませんが、ドラマを見てほっこりしている平和ボケの私かもしれませんが、許容する心をもって生活することを心掛けている今日この頃です。
そんな女性歯科医師のお喋り会に参加してみたいと思われたらいつでもご連絡待っています。
9月19 日(火)、ようやく暑さが和らいできた夜、協会会議室でいつものように茶話会が行われました。ウェブ参加3名、会議室での参加は4名でした。
今年の6月にブックオフ三宮センター街店が銀歯の買い取りを実験的に始めたという記事を見かけて早4か月。テレビやラジオで取り上げられ、周知されてきていると感じます。
以前から、脱離して持ち込まれた補綴物で再セットが難しい場合、必ず患者さんに持って帰るか尋ねていました。抜歯した歯も同様です。いらないとおっしゃる方がほとんどでしたが、最近は持って帰る方が増えてきたように感じます。
ブックオフは「収益性は低いが、サービスとして展開し、お客様との接点が増えることに意義がある。また自宅にある貴金属を売却してもらうきっかけになればよい」という勢。
ネットで「銀歯 買取」で検索すると、多くの買取業者(主に質店)が出てきます。1グラム1,000 円で買い取ります!!と記載しているお店もありました。
また、買取業者へ売却せず、フリマサイトへ個人出品している方も多いようです。フリマサイトをのぞいてみると除去バーで削り撤去したと思われるクラウンが「本日取れた銀歯です。」と書かれて出品されていました。なるほど。いままで除去した金属は持って帰るか尋ねるようにスタッフに指示していなかったかも!!と慌てて集合をかけると「小さくなった除去冠も持って帰るかを必ず患者さんに確認しています」とのこと。よくできている当院のスタッフ。
それにしても、脱離や除去したと思われるインレー等が想像より多く出品されているのには驚きました。そして売れている!!購入しているのは金属回収業者でしょうか?謎です。
楽しい時間はあっという間に終わり、また来月となりました。北九州市からご参加くださったM先生、来月もお待ちしています。この女子会(笑)にご興味のある方は協会事務局までご連絡くださいね
8月22日、協会での参加3名、ウェブ参加4名にて、女性歯科医師の会世話人会を行いました。
まずは事務局から2024 年から診療報酬改定が2か月後ろ倒しとなり、6月に施行されることになると報告がありました。薬価改定のみ4月1日改定で据え置かれるとのことです。政府が進める「診療報酬改定DX」の一環で、改定の答申、告示から施行、初回請求までの期間が短く、医療機関や薬局、ベンダーの業務負担が集中していたことを踏まえた対応だそうです。
保険医協会でも診療報酬改定時は新点数検討会を開催していますが、本当に答申、告示から施行までのスケジュールが短く、説明される先生方は大変な苦労をされています。請求する側としても、改定をしっかり理解する暇もなく4月を迎える状態でしたので、今回6月施行となり、充分に準備をして初回請求をできるようになれば助かりますね。2024年新点数検討会の時期などは、また追ってご報告いたします。
冲本公繪先生をお迎えして大いに盛り上がった今年の七夕トークも終わり、さっそく来年の七夕トークの講師案についても議論しました。
女性として避けて通れない子宮内膜症など婦人疾患について講演していただくのはどうか、最近では体の健康だけでなく、心の健康にも関係していると言われる腸内細菌や、話題のファスティング( 断食) についての話が聞きたいなど、様々な案が出ましたが、どれも是非講演していただきたい内容ばかりです。来年までまだまだ時間はありますので、もう少し皆で検討していきたいと思います。
今回はとても嬉しい出来事がありました。新たに協会会員になられた先生がオブザーバーとして参加されていたのですが、そのまま女性歯科医師の会の世話人にもなってくださるとのこと。今まで参加していた歯科の会は男性中心だったそうで、女性と話せて嬉しい、ガールズトークがしたかった!との言葉に、画面越しに私もです!と手を挙げたくなりました。
新しい情報が得られたりなどの利点もありますが、世話人になる理由は皆でざっくばらんに話す、その楽しさが一番ではないでしょうか。新しい仲間も加わり、これからの活動がますます楽しみです
7月18日に行われた世話人会には、協会・ウェブ合わせて10名の先生方が参加しました。
まず、昨今マスコミでも話題のマイナ保険証について話が始まりました。マイナンバーカードを保険証として使えるとのことで進められていますが、他人の情報が登録されている場合があるだけではなく、期限切れの保険情報を出してきたり、誤った情報を出してきたりと信頼のおけるものではないのが現状です。
オンライン資格確認でのエラーも幾通りも事例が上がっており、まだまだ機械だけでの確認では不安な状態。支払基金などに確認しても「保険証で確認してください」と言われる現状では、保険証が廃止されてはやっていけないとの意見で一致しました。
続いて6月25日に開催された七夕トークの話へ。こちらは、ご講演の内容もお食事も大満足!の声が続出でした。冲本先生の、原稿を見ることなく聴衆と向き合ってのお話に感嘆し、実体験に基づいた摂食嚥下対応など明日からの診療にも介護にも役立つ情報が満載でした。
特に「噛める口腔であれば流動食ではなく噛み応えのある食事をしたほうが誤嚥を防ぎ、食べる意欲も湧く」とのお話は、歯科の立場から口腔環境の重要性を語る上で、とても大切な要素になってくると思います。医科歯科連携が進められる中で、こういう視点で歯科からのアプローチができることが患者さんのQOLを高める上で効果的だということを、冲本先生は身をもって示してくださっていると感じます。
昨今の豪雨で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。協会に上がってきた報告には、診療を止めざるを得なかった医院様や、修理のめどが立っていないという先生方もいらっしゃいました。
災害時のために備蓄しておくべきものは?との意見交換も活発に行われました。その中でもやはり外せないのはトイレ!!簡易トイレも今はいくつも出ているようで、こだわって準備しておられる先生もいらっしゃいました。他にも、ソーラーや手回しで充電できる機能のある懐中電灯やラジオなど、スマホの充電もできる機器の準備も欠かせないものになりそうです。
今回もにぎやかにおしゃべりが弾んだ世話人会。参加されたい先生は、事務局にお気軽にお問い合わせください。
6月25 日、ふくおか女性歯科医師の会は第19 回七夕トークを開催しました。コロナ禍による度重なる延期のため、実に4年ぶりの開催です。
講師は、記念すべき第1回の七夕トークで講演していただいた冲本公繪(おきもと・きみえ)先生です。九州大学大学院歯学研究院准教授として研究、学生の指導と第一線で活躍された冲本先生ですが、6年前にご自宅で脳卒中を発症され、一夜にして要介護の身になられました。
今回は、発症から現在に至るまでの先生のリハビリへの取り組みや様々な体験、また、その当時の心境などをまさに赤裸々に包み隠さず、お話ししていただきました。一言ずつ噛みしめるように話される先生のお姿を見て、これまでのご苦労やご努力など沢山の積み重なったものがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。
また、「むせ」に対する実体験に基づくご自身での対応法、むせにくい食形態についてなど、歯科医療に携わる私たちにとっては参考になるお話ばかりであり、早速、患者さんへのアドバイスにつなげたいと思いました。先生が「きちんと嚥下できるためには、きちんと噛めるための自分の歯か、またはしっかりした入れ歯が不可欠だと実感した」と話されたことを歯科医師としてしっかり胸に刻んで、日々の診療に臨みたいと思いました。
今回は50 名超の参加者となり、第2部の交流会では、美味しい軽食をいただきながら、まさに女子会タイム。旧友との再会や新しい友人との出会いなど、女性歯科医師の会ならではの大盛り上がりで、明日への活力を沢山充電できました。
とても楽しくて有意義なひとときを過ごせた七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。
5月16 日の世話人会は、お休み中にパリに凱旋した先生の話が楽しかったです。旅行中、初めてスリに遭ったんだとか。海外では気が抜けませんね。それにしても1ユーロ150 円とは、かつてユーロが誕生した頃、一気に高値を付けていたあの頃の相場です。さらにヨーロッパは微妙にスーパーインフレ。オランジーノが500 円以上??お~…、旅行中、お金の減り方が気になったでしょうね。
考えてみればここんとこ、円だけが独歩安です。海外に行くと、日本だけ世界で置いてけぼりの経済状態と感じるのではないでしょうか。しかし実際は、自分でわざわざそこに追い込んでいる。コントみたいです。だって世界で一番お金持ちの国は、いまだに日本らしいですよ。海外純資産340 兆円。国民は貧しく、世界一お金持ちの国ジャパン!財務省は「お金がないない」と言って国民をだますのはやめてね。あなたたちのやり方が悪いだけです…!
5月13 日、協会では山本哲朗弁護士によるモンスター患者さん対策セミナーがありました。会では、それを地で行く話も出ました。女医さんだけの医療機関に理不尽なことを言ってねじ込んでくる患者さんは、なかなか怖いものがあります。なんでもネット上には、病院からお金をまきあげるうまいノウハウが氾濫しているそうです。こっちはストレスフルになるばかりです。メンバーから、受付に気づかいのできる男性職員を配置するのはどうかという話が出ました。ナイスアイデアです!しかし果たして今の給与相場で、男性職員が来てくれるものなのか。まずは診療報酬を上げていただきたい。すべての道はそこに通ずるようです。
《6/25 七夕トーク》 冲本公繪先生ご講演をお楽しみに!
夜はまだ少し肌寒い4月18日(火)夜8時、月に1度の茶話会が行われました。協会会議室での参加5名(+事務局2名)、ウェブでの参加が5名。私は3か月ぶりの参加だったので、話したいことが沢山あり過ぎました(笑)。
今年、4年ぶりの開催となる『七夕トーク』。講師は冲本公繪先生です。元九州大学大学院歯学研究院准教授であり『私、介護される女歯科医です』の著者でもあります。私がまだ九大病院で研修医だった頃、冲本先生が廊下を颯爽と歩くお姿をよく見掛けておりました。福岡県内には、冲本先生にご指導いただいた歯科医師が大勢いることと思います。七夕トークは第1部が冲本先生のご講演となっております。1部のみの参加も大歓迎ですので、女性に限らず男性の先生もぜひご参加ください!!
1部と2部の間に軽食を準備いたします。2部のざっくばらんなトークも楽しいですので、多くの方のご参加をお待ちしております。もちろん途中退席も可能ですので、お気軽にご参加ください。七夕トークは6月25 日( 日)13 時から天神テルラにて開催いたします。
4 月15 日(土)、経税部・継承セミナー「事例に学ぶクリニックの第三者への事業継承」にて、継承によって引き継いだ立場から(大変恐縮ではございますが)少しだけ私、小石がお話しさせていただきました。後継者不在のため、閉院を余儀なくされる医院は今後も増えることが予想されます。定年がない歯科医師としての仕事ですが、早めのリタイヤを検討されている先生も実は多いのではないでしょうか?
このセミナーに参加されていたU先生から「医療法人にしていないと、患者を引き継いでもらえないのではと不安でしたが、個人開業でも患者を再診で引き継いでもらえると聞いて安心しました」と言われました。講師を頼まれた時、私の話が役に立つのか不安でしたが、お役に立てたようでホッとしました。
診療で困ったこと、悩みなど1人で抱え込まず、私たちへお聞かせください。案外良いアドバイスがあるかもしれませんヨ。
コロナ禍も4年目となり、今年5月から新型コロナウイルス感染症は「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行します。しかし医療機関においては、変わらず感染対策は続くこととなります。
3月28 日、ふくおか女性歯科医師の会の世話人会には、協会会議室とウェブ合わせて7名が参加しました。主な議題は先月号でも紹介されました七夕トーク。6月25 日(日曜日)13 時から天神テルラで元九州大学大学院歯学研究院准教授である冲本公繪(おきもと・きみえ)先生の講演会が開催されます。タイトルは「私、介護される歯科医師です~その後~」。軽食や飲み物も準備しておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。
また、オンライン資格確認(オン資)の原則義務化には「経過措置」が設けられました(詳しくは協会からのご案内をご確認ください)。政府は、マイナンバーカードと健康保険証との一体化を2021 年10 月20日からスタートし、2024 年秋には現行の保険証を廃止して完全移行する姿勢です。こうした動向のメリットや心配される点について、日常診療での経験をもとに意見交換しました。
最後に本のご紹介です。武内博朗著『50 歳から老けない人の歯の習慣』。血圧や血糖値、コレステロール値が上がった、物忘れが増えた…その原因、実は「口」にあるかもしれません。いつまでも健康で若々しくいるためには歯や口のケアが大事。人生の折り返し50 歳をすぎたらやるべき新・健康習慣を歯科医・口腔外科医である著者が教えます。その他、日頃から歯磨きをしていても歯牙カリエスや歯周病が発症して悪化する理由、メインテナンスの方法など、スタッフをはじめ、患者さんにもわかりやすく解説されています。
女性歯科医師の会は、毎月開催されています。ご関心のある先生は、ぜひお気軽に事務局までお問い合わせください。
オン資実施件数を監視?
ふくおか女性歯科医師の会世話人会が1 月31 日に開催されました。今回は協会に5 名、オンラインで5名の先生方が出席されました。
昨年に引き続き、オンライン資格確認(以下、オン資)原則義務化、保険証の廃止についての議題が上がりました。資格の得喪がわかりやすいものの、実際に医院で使用している先生からの意見として、実施にあたっての認証作業が受付作業を圧迫していることや、パソコン3 台の設置スペースが場所を圧迫するといった意見が出ました。また、このオン資の業務への影響は医院ごとに異なるようで、スタッフの数、人員配置の差、レセコンとオン資サイトの連携の程度の差などにより、受付業務だけでなく診療業務まで圧迫する例もあるようです。
オン資サイトから「実施件数が少ない」といったメールが数度届いたことで、監視されているようで怖いといった意見も出ました。1 月29日の保団連代議員会でも、全国的にオン資義務化について不満が噴出している様子だったと大崎会長が報告されました。
今夏七夕トーク再開!沖本公繪先生をお招きします
コロナ禍で3 年間行えなかった七夕トークについては、2020 年にご講演依頼をしたものの実現できなかった沖本公繪(おきもときみえ)先生に再度ご依頼し、今年の夏頃に開催することを決定しました。日程は検討中で未定ですが、会員の先生方はもちろん、学生さんへの参加を呼びかけるなどして、少しずつ活動の範囲をコロナ禍以前まで広げていければと思います。
女性歯科医師の会が行われた11月30 日は雨。ウェブでの出席を含めて参加者は9 人の世話人と事務局3 人でした。
事務局からの報告では、2023 年には支援物資として全ての会員の先生方に災害備蓄・衛生セットが送付されるとのこと。その中には女性用衛生セットもあり、女性の歯科医師やスタッフへの気遣いが感じられて嬉しいですね。
11 月1 日から受付が開始されました福岡県医療機関等物価高騰対策支援金(10 万円)については、協会から会員の先生方に申請方法等をご案内しています。簡単に申請できますので、お済みでない先生方は早めに申請されてください。
その他、60 歳以上の先生が日本歯科医師会の会員の半数を占め、高齢化が進んでいる問題があります。歯科医師過剰論が言われ始めて久しいですが、70 歳以上の学校歯科医(校医)が多い地域もあります。若手の歯科医師が少なくなっていますので、近い将来、歯科医師の確保が難しくなることが予想されます。私たち現役の歯科医師が、若者たちに歯科の魅力を伝えていきたいですね。
来年の企画では、保険請求、ローフード、護身術、ヨガ、料理教室、メイク教室、温泉旅行など、様々なアイディアが挙がっています。七夕トークも、もう3 年も中止になっていますので、ぜひ開催したいです。
お悩み相談では、産休・育休で歯科医師や歯科衛生士が不足して困っている先生に、ある先生が「訪問診療に取り組みたいと話している求職中の歯科衛生士がいます」と紹介していただきました。働きやすい環境を整えてはいるものの、産休・育休後、戻ってくる予定の歯科衛生士が退職してしまったと話す相談者の先生。本当に人事は難しいですが、ここでおしゃべりをしていたら、たまにスタッフを紹介していただけることもありますよ。
その他、オンライン資格確認(オン資)の実施病院はまだ30%弱だと聞きました。私も重い腰を上げてカードリーダーを申し込みましたが、光回線でないといけないとかで余分なコストがかかってしまい、その分を回収はできないだろうと予想されます。しかしながら、訪問を中心にされているH 先生は「資格の得喪がわかるオン資は便利だ」とおっしゃっていました。そのうち外来でも見合ったコスパになることを願います。
本当に役に立つ女性歯科医師の会です。参加してみませんか。
ふくおか女性歯科医師の会世話人会は10月25日に開催され、今回は8名の先生方が出席されました。また、協会事務局に入職された縄手さんも今月から参加され、事務局3人体制で今後サポートいただけることになりました。
先月に続き、オンライン資格確認原則義務化・保険証の廃止についての議題が上がり、普及していない現状がある反面、政府や接続事業者からの圧力もあり、まだまだ不透明であることが多いと感じられます。「除外・経過措置」など未定の部分については12月に国で議論されることになっており、保団連が特設サイトを設けていることが紹介されました。
10月1日の保団連女性部会、10月2日保団連女性医師・歯科医師学習交流会に両日参加された宮﨑玲子先生より、武蔵野美術大学造形学部教授の志田陽子先生による「福祉・医療から考える女性と憲法」というテーマで講演があり、ジェンダー等の考え方や、志田先生ご自身の壮絶なご体験をもとに医療と人権についてお話しいただいたことが報告されました。岐阜協会に女性部会が新設されたという報告もあり、女性部会の今後の活動の励みとなりました。また、当会独自の取り組みとして全会員への「災害対策セット」の配布を行うことが来年初頭に予定されていることを紹介したところ、それに対して他県の多くの先生方より興味を示され、「この災害対策セットがぜひ欲しいので、福岡歯科協会に注文していいですか?」「福岡歯科協会は、この災害対策セットを会員の先生方に販売するんですか?」というお問い合わせがあったとのこと。「個人の先生でもメーカーへ直接ご注文いただけます」「この度の全会員への配布については無料です」と書き添えておきます。
コロナ禍でしばらく行えなかったイベントや七夕トークなどもそろそろ再開できればという思いで、その企画についても多岐にわたる意見が出されました。女性歯科医師の会の取り組みを今後も活発に行っていくべく、世話人の先生のみならず、多くの声を寄せていただき、ますます意義のある活動に繋げていけたらと思います。
台風が過ぎ、朝夕がすっかり涼しくなった福岡です。
今月の世話人会も協会とWeb のハイブリッド開催でした。ムードメーカーのK 石先生がお休みで、いつもの半分の時間で会議が終了してしまい、協会で参加した世話人数名は、物足りなさを感じ、そのまま協会に残り世間話を続けました( 笑)
9 月27 日に開催された『現場から学ぶ入職対応と環境整備』の講演会の中であった、実際のトラブル事例や、職場不安が起きやすい事業所の特徴などのおさらいをしました。スタッフにとって院長が( 都合の)良い人にならないというのが印象的で、スタッフを不機嫌にさせたくない、やめられたら困ると、心の中でモヤっとしながらも許容範囲を大きくしてしまっている私には自分に反省しておりました。院内で法律に沿ったルールを作成し、スタッフに周知し、お互いが気持ちよく働ける職場を目指したいものです。
そして10 月スタートの75 歳以上の後期高齢者の窓口負担が2 割になることも話題に上がりました。開始前から配慮措置が複雑すぎると言われており、協会スタッフの方が説明してくださいましたが、電子カルテを導入されてないクリニックは窓口での計算が大変そうです。また、オンライン資格確認も原則義務化が発表され、機械の設置が間に合わなかったり、ネット環境の整備をしないといけないクリニックもあるようです。日々の診療プラス保険改定や、算定要件の変更などの把握、事務手続きや事務作業に追われてる院長も多いのではないでしょうか?
今年も残りあと2か月です。コロナ感染症もだいぶ落ち着き、旅行や忘年会も堂々とできそうですが、コロナ感染には十分気を付けて頑張りましょう!
ふくおか女性歯科医師の会、8月の世話人会は、新型コロナウイルス第7波の真っただ中ということで、最初からこの話題で持ちきりでした。
まずは実際コロナに罹患した先生の体験談。療養中の容態の変化や、感染経路について、はたまた医院を10 日間閉めたので、その際のスタッフへの給与の支払いについてなど、誰の身にも起こりうることですので、かなり身につまされ、参考になりました。私のクリニックも、誰かが休むと他のスタッフがその分忙しくなり、皆で助け合って何とか乗り切ったものの、今年の夏の記録的な暑さもあって、お盆前は皆かなり疲弊しておりました。この秋以降も、コロナがどうなっていくのか予想もできず、今後の展望が全く見通せない状況です。日々の診療をきちんとこなしていくしかないと思って、ただ頑張るのみです。
また、オンライン資格確認の原則義務化についても話題となりました。2023 年3月末までと期限が切られていますが、現在の状況では実現には無理があるとのことで、期限が延びるだろうとの見通し。全国的に機材の注文が殺到し、混乱も予想されます。患者さん個人に一番プラスとなる制度であるよう、まだまだ検討の必要がありそうです。
新規個別指導を受けた先生方の報告もありました。1号用紙の転帰の記入や、ブリッジ作製にあたっての補診の要件、また義歯の設計に関する記入事項など、改めて聞くことで自分自身の振り返りにもなり、まさに身の引き締まる瞬間でした。
求人についてのお悩み相談もありました。私自身のやり方をお話ししたり、ほかの先生方の方法を伺ったりと、生の声、本音の意見が聞けるという他にない機会は、本当に貴重なものです。
世話人会は幅広い年齢層ですが、女性同士、話に花が咲いて、終わる頃にはなんだかすっきりしています。女子トークって、明日への活力なのだと改めて認識しました。
コロナ禍の中、開業から2年4か月後に新規指導を迎えた。選ばれた10名の患者は、社保4名、国保5名、後期1名の割合だった。
初診日はR3年7月からR4年1月の間のカルテがほとんどで、新規指導の1年から半年前に初診来院された患者が対象と思われる。
まず最初に、小児のフッ素塗布の実施有無、金属床義歯の保険算定の有無、スタッフの診療の有無などの確認があった。
10枚のカルテの大まかな診療内容は以下の通りである。
1、P 重防で管理中。下顎智歯ぺリコ精査のため、CT 撮影を行ったが、下顎管と歯根の近接が認められ、リスク等を説明したところ、患者は大学病院での抜歯を希望されたので、大学病院へ紹介した。
2、根充まで保険で行い、自費へ移行。
3、他院治療中断の歯の根管治療を行うのち、予後不良と診断し、EXT へ。PD で補綴を行った。他部位のP の進行が重度のため、F-op を行った。
4、下顎の臼歯Br が脱離後、歯軸方向が傾斜しているため、新たにBrを新製せず、支台歯だった歯に単冠で補綴し、欠損部をPD で治療した。同欠損部位に今後Ip などの自費治療の予定がないかと確認された。自費診療前の保険義歯は認められないと指導された。
5、小臼歯のCAD/CAM 冠と大臼歯のチタン冠で補綴した。
6、全顎治療のため、HR、金パラBr、チタン冠、PD など多様な方法で補綴を行った。
7、かなりP が進行されている患者さんで、即時義歯をセット後、一旦保存を試みた鉤歯を抜歯し、増歯を行ったケース。
8、義歯制作一年後、破損したので、同部位のPD を再製した。SPT 管理中。
9、1歯欠損をBr ではなく、義歯で補綴した。上記4番目のケースと同様な確認がされた。
10、初診時P 部位に誤りがあり、SRP時気づいたので、P 部位を訂正した。上顎小臼歯の難抜歯加算をしたケース。
補綴物の技工指示書、納品書のチェックが入念にされていた印象を受ける。技工指示書の記入項目を指導された。以上、新規指導を受けた感想と自分なりに思った選ばれた理由を述べました。保険医協会の会員の先生の参考になれれば幸いと思います。
協会の先生方の事前のアドバイスをうけて、一号用紙の書き方やP部位の分類、ナイトガードの技工指示書の書き方を特に気を付けていました。当日録音のお願いもできました。新規指導後の結果通知がまだ届かず、ドキドキしていますが、協会の先生方、事務局の皆さんにはとても感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。
近年、歯科医院の人手不足を聞きます。
歯科業界の競争激化に伴い、診療時間の延長や土日診療、また熟練を求める仕事内容のため敬遠される傾向にあります。
歯科衛生士はもちろん、歯科助手、受付、歯科医師とすべての職種で採用を強化しなければなりません。
一定期間無料で求人広告を出しませんかと医院に直接アプローチしてくる人材紹介業者があり、きちんとした説明もなく、1カ月過ぎたころいきなり高額の広告費請求を行うとのこと。このようなトラブルも歯科医院での人手不足を知った上でのことです。
歯科衛生士は転職経験率も70%と高く、メリットやより働きやすい環境を求めて退職する割合が高い一方、離職している人口が15万人もいると言われており復職の可能性もあります。
歯科助手は、患者さんへのカウンセリングサービス強化、不足している衛生士のカバーを目的に質の高い人材を求めるのに対し、その仕事の質量に給与や待遇が見合わないという声も多いです。
さらに、歯科技工士は卒後5年以内の離職率が約80%と高く、現役の方は40~50才代と高齢化が進んでいます。
歯科医師は人手不足どころか過剰とも言われていますが、最近では新規歯科医師登録者数が頭打ちとなっており、今後高齢歯科医師がリタイアするに伴い、減少に転じると思われます。
人手不足は事業存続させるためには非常に深刻な問題です。
長期的なトレンドを考慮しながら人材確保育成を検討する必要があります。
働きやすい労働環境、福利厚生、チームプレイのための職場の人間関係を作る給与、待遇面、生産性向上のためのITツール、予約管理、クリーンスタッフの採用等。
歯科医院は世間的に好印象で、異業種からの転職も見込めます。 歯科業界全体で優秀な人材確保育成を目的に求人活動を行っていく必要があると思います。
5月27日、女性歯科医師の会が8人の参加で開かれました(協会会議室で4人、ウェブで4人)。私は実に半年ぶりくらいに協会で参加をいたしました。移動時間がいらず、隙間時間で参加可能なZoom会議の良さもありますが、実際に顔を合わせた話の貴重さはコロナ禍を経たからこそ実感できるものですね。
まず、5月8日にウェブ参加をしました保団連女性部会の報告をさせていただきました。女性部会では福岡県歯科保険医協会で創設しました、産休支援金が大きな話題となりました。産休支援金は、入会1年以上の女性会員が産休のため休業したとき、10,000円を産休支援金としておくる(妊娠につき1回)という制度で、各協会で初の事例だそうです。
制度の新設には、組織部員としてもご活躍の女性歯科医師の会の世話人の先生の尽力もあったと聞いています。金銭的な支援としても有難いですが、それ以上におめでたいことでありながら周りに申し訳なさを感じてしまいがちな女性歯科医師の妊娠・出産のための休業を、協会として応援してくださる姿勢が非常に嬉しく感じられます。2022年1月27日以降の産休から対象となります。対象となる先生は是非申請されてください。
また先月に引き続き、マイナンバーカードの話題も。最近、経済財政運営の指針「骨太の方針」に健康保険証の原則廃止を目指すと明記する方向という報道がありました。
先の4月、5月のレセプトのオンライン請求でも、繋がらなかったり長時間の待機が必要だったりして請求ができず、原因も分からず大変だったということがあったそうですが、オンラインにはこのようなトラブルが必ず起こり得ます。
繋がらなくても保険証があればいいですが、ない場合は?またマイナンバーカードに全ての身分証明を集約した場合、紛失時のリスクは膨大です。実際として健康保険証の廃止など実現可能とは思えませんが、さてどうなるでしょうか。
嬉しい話題もあります。当会から出版された『知ってトクする!歯の豆知識』の冊子が非常に好評だそうです。イラストも豊富で分かりやすく、年齢問わず皆さんに読んでいただきたい1冊です。チェアごとに置きたいと複数冊購入された方も。皆様の診療所でも是非ご活用ください。
4月23日に行われた女性歯科医師の会の参加者はウェブを含め9人。私も久しぶりに協会で参加することができました。いまだにウェブに慣れない私は、協会で会うことができる先生方とお話しするのが、何よりの癒しとなっています。
この記事を書いている現在、岸田総理から「コロナ水際対策をさらに緩和し他のG7諸国並みにする」との発言がありましたが、2年間の中止が続いている七夕トークは、今年も開催は難しいとの話になりました。本当に残念です。
「オンライン資格確認」を導入された先生はどれくらいいるのでしょうか?私は「助成金が出る期間のうちに」とあまり熟考せずに導入したのですが、思いのほか、費用がかかっています。
あくまでも私個人の話ですが、某大手のレセコンを導入しておりまして、今までのコストはリース料を除いて、毎月の保守費用が1,000円(税込)でした。しかし、オンライン資格確認を導入しましたら、接続サービス利用料として毎月2,750円(税込)、末端ハード保守料として毎月2,420円(税込)がかかり、年間にすると62,040円の負担増ということになりました。
レセコンの会社によって金額は違うと思いますし、確かに事前に説明もきちんとありました。O先生から「新患100人、再診300人が来院しないとコスト回収できないらしいよ」とのお話もあり、うちの医院では回収は無理だナ、と早々に諦めました。
そもそも、導入後にマイナンバーカードを使用した患者さんはわずか2人で、電子的保健医療情報活用加算なるものができるよりも前です。マイナンバーカードを保険証代わりに使用すると患者さんの負担金が増える、といったマスコミの記事が出ましたし、こちらもあえて提示を求めることはありません。個人的にはお薬手帳を持参されていない患者さんの薬の情報がわかるのはメリットかな?とは思っていましたが、ほとんどの方はお薬手帳をきちんと持参されています。
導入はやはり時期尚早だったのでしょうか??
冬真っ只中の2月9日、オミクロンが猛威を奮っている現状を鑑みて、今回は短時間オンライン中心。受験シーズンなこともあり、コンパクトに5人の参加で開催です。
まずは丁度その日に出たばかりの診療報酬改定の答申の内容から。量も膨大なため、日常使いそうな部分をさらっとピックアップして頂いただけですが、初再診や根治などの点数が少しずつ上がっている一方、SPTの変更やP基処・メタルコア加算の削除など、日常よく使う項目の大きな変更や削除なども目につきました。また医療連携について充実させていきたいという意図や、金属代高騰からの脱メタルの狙いも感じます。
2月現在、また金パラ価格の上昇が続いています。金属価格については、随時改定に変動幅の制限がなくなったので、今までよりは実際の価格に近い点数になっていくことを期待したいですね。
そして1月末より当会の産休支援金制度が開始されました!女性歯科医師の会の要望をきっかけに組織部で何度も検討を重ね、実現にこぎつけた支援金です。妊娠保険でも正常分娩では保障がないくらいなので、なかなか共済などでは対応が難しい中、協会の皆様のご協力で実現しました。分娩方法、出産・死産に関わらず申請できます。現在妊娠中の方、これから妊娠を希望されている方、ぜひご活用ください。
今年は診療報酬改定の年です。2年前に引き続き、コロナで各所説明会の中止が決まる中、当会では内容の周知と理解のために、感染拡大防止対策を十分に講じた上で、筑後、北九州、福岡地区の3か所で新点数検討会を開催、4月以降も当会は診療報酬改定についての会員の先生方のご質問に対応いたします。ご不明な点がございましたら、事務局までお問い合わせください。
2025年度
制度が歯科医師としての寿命を左右するのは…来年度に向けて要望をお寄せください!
朝夕はずいぶん涼しくなってきた9月30日。9月の女性歯科医師の会開催です。
まずはベテラン歯科医師の閉院が増えている件について。マイナンバーカード対応の必須化で閉院を決意なさった先生もいらっしゃるようで、制度によって歯科医師としての寿命を左右されるのは釈然としません。
また、金の高騰も話題に。余りに価格上昇が早すぎて、先日保険点数が変わりましたが全く追いついていない状態。CAD/CAMのように新しい材料が入ってきているとはいえ、金パラでないとという症例はやはり多く、入れれば入れるほど赤字の現状は頭の痛い問題です。
そして7月27日に開催した第21回七夕トークについて。「みんなで話し合おう『働きやすい歯科医院』」と題して、社会保険労務士の松本有紀先生をお迎えしました。
経営者として必要になってくる労務の知識。産休・育休についてや、有休制度の仕組みについて、社保と国保どっちがいいの?など、実際悩みどころだったり、複雑で把握できていなかったりすることをわかりやすく丁寧にご講演頂きました。
本日参加の世話人からは、講演の内容はとっても良かった!だけど制度自体はややこしいし経営者泣かせな制度も多く、悩ましい限りとのご意見多数でした。
10月には来年度の企画立案を開始します。何か「こういうテーマが聞きたい!」とか「この講師の話を聞いてみたい!」などのご希望がございましたら、ぜひ事務局までご連絡ください。もしかしたら叶うかも?
それから、この度「ふくおか女性歯科医師の会」ホームページが新しく生まれ変わりました!!新しいサイトは柔らかい雰囲気を保ちつつ、すっきり見やすくなりました。まだまだこれから写真や過去の記録など充実させていく予定ですのでどうぞご期待ください!
女性歯科医師の会の世話人会、ご興味のある方はどうぞお気軽にご参加くださいませ。
「働きやすい診療所」気軽に本音で「七夕トーク」 第21回七夕トーク
7月27日、ふくおか女性歯科医師の会は、第21回七夕トークを開催し、開業医・勤務医など32人が参加しました。講師に、社会保険労務士の松本有紀先生(社会保険労務士法人COMMITMENT)をお招きし、「みんなで話し合おう『働きやすい歯科医院』」というテーマで講演していただきました。
松本先生は、社会保険制度、有給休暇、育児休業のポイントを解説。社会保険については、漠然と知っているつもりでしたが、表にして比較すると、協会けんぽと歯科医師国保、それぞれの特徴がよく理解できました。昨今、スタッフ不足に悩む歯科医院が多いため、給付の手厚さ、事業主負担なども考慮して選択しなければならないと感じました。協会けんぽに1度加入すると、歯科医師国保への切り替えができない点も重要。法人化(協会けんぽへの加入義務)を検討されている先生は要注意です。
育児休業についての説明も、わかりやすく納得しました。原則、産後8週間以内の女性の就業は禁止されている点、最長で子が2歳になるまで休業を認める点、「産後パパ育休」もある点など。休業している労働者の生活を支えるため、様々な給付金もありますので、チェックしておきたいですね。
有給休暇についても大切なお話ばかり。パートタイム労働者にも、所定労働日数に応じて有休を比例付与しなければいけません(対象は、所定労働時間が週30時間未満で、かつ週所定労働日数が4日以下または年間の所定労働日数が216日以下の労働者)。有休の買い取りは禁止。労働者が請求した時季に有休を与えることが原則ですが、繁忙期などで事業の正常な運営を妨げる場合には、事業主は他の時季に変更できます。
厚労省の資料には「夏季や年末年始に計画的付与の有休を組み合わせることで、大型連休とする」という文言があり、率直に言って驚きました。開業医の私たちにも大型連休をください!
講演会後の交流会では、おいしい食事を味わいながら、みんなで「労務」に関して気軽に意見交換し、本音トークで大いに盛り上がりました。明日からの診療と医院経営のエネルギーをもらえた七夕トークでした。
名字が変わると手続きが・・・
最近の保健所立入検査は?
6月24日に開催された女性歯科医師の会。梅雨真っただ中でしたが、七夕トークのイベント前ということもあり、協会で9名、Webで4名が参加しました。
まずは宮﨑先生が、5月11日に東京で開催された保団連女性部会の報告をしてくださいました。選択的夫婦別姓についての勉強をされたとのことで、世話人の間でも夫婦別姓について意見交換を行いました。
開業後に名字が変わる経験をした私は、プライベートな手続きに加え、クリニックの届け出や銀行などの変更で各所をめぐり、手続きに膨大な時間と手間を取られました…。そういった点で考えると夫婦別姓のメリットも感じますが、日本では家族としての証が強い名字。まだまだ議論は続きそうですね。
そして7月27日の七夕トークの役割分担をしました。今年のテーマは「働きやすい歯科医院」ということで、求人してもなかなか応募が来ない、セクハラやパワハラの加害者にならないよう、労務について一緒にお勉強します。涼しい会場でお食事付きです。毎年、ざっくばらんにお悩み相談をしたりと楽しい会です。男性の先生や学生の皆さんもご出席いただけますので、多くの先生方にご参加いただけることを願っています。
また、保健所立入検査を経験された先生から「個人情報保護」「サイバーセキュリティ」について特に入念な確認があった等の報告もありました。協会には保健所立入検査へのご準備にご活用いただける資料がありますので、保健所から検査実施の連絡がありましたら、協会にご連絡ください。
猛暑が続いていますので、先生方も熱中症等に十分お気をつけいただいて、どうぞご自愛ください。
雇用の困りごとありませんか
7月27日は天神テルラへ!講師は松本有紀・社会保険労務士
4月22日の女性歯科医師の会には、協会参加9人、ウェブ参加3人、事務局3人で、賑やかに始まりました。
福岡市介護実習普及センターから当会に依頼があった5月2日の「オーラルフレイル」講座では、理事・地域医療対策部長の松崎友祐先生が講師を務めます。平日昼間の開催にも関わらず、募集開始からわずか1週間で満員になりました。市民の皆さんの口腔へのご関心が非常に高いことが窺えますね。
同センターは、来年1月26日にも「オーラルフレイル」講座を開催します。講師は、女性歯科医師の会の世話人である森田美弥子先生です。申込開始は今年12月から。どなたでもご参加できますよ。
施設基準「外安全」「外感染」「口管強」の今年5月末までの再届出も話題になりました。当会の施設基準対応研修会は「歯初診、外安全1、外感染1・2、口管強、歯援診」の研修に該当すると同時に、口管強の「在宅医療・介護」「認知症」各研修にも該当します。広く学習できる当会の施設基準対応研修会は、e-ラーニングでも受講できますので、ぜひご活用ください。
メインの議題は、毎年恒例の七夕トークです。今年の講師は、社会保険労務士の松本有紀先生に決まりました。
開業医の先生だけでなく、勤務医の先生、学生の方も参加されますので、社会保険のこと、雇用に関しての困りごと、今どきの求人事情、などのお話を松本先生にお願いする予定です。勤務医の先生、学生の方も、将来、役に立つお話が聞けることと思います。詳細は、今後作成する案内状を楽しみにお待ちください。
今年の七夕トークは、7月27日(日)11時から、天神テルラ(福岡市中央区渡辺通)で開催します。男性の先生、勤務医の先生、研修医の方、学生さん、どなたでもご参加できます。講演会の後は、美味しいランチを味わいながら、交流会も行います。皆さんも参加されませんか?
3月25日の世話人会には、協会で10人、ウェブで3人が参加しました。例年開催している「七夕トーク」の話が中心でしたが、スタッフの募集や健康保険等についても活発な意見交換ができました。
先日、パスポートの更新に行きましたが、3月24日以降、パスポートもオンラインでの申請が可能になりました。マイナポータルにログインして申請します。
さらに、マイナ保険証に続いて、マイナカードと運転免許証の一体化も、3月24日からスタートしました。手持ちのカードが減るのが利点です。更新の際に受講する必要がある講習をオンラインで受講することもできます。
しかしながら、視力検査や写真撮影は免許センターで行う必要があり、オンラインではできません。紛失した場合、従来の免許証は試験場で即日再発行できますが、マイナ免許証は再発行に1ヶ月程度かかります。また、免許所持を示す記載がなく、対応端末機がなければICチップを読めないため、マイナ免許証ではレンタカーを借りられない等の事態が起こるおそれがあります。今のところ、マイナ免許証のメリットは少ないようです。
パスポートセンターの窓口の貼紙にドキッとしました。カスタマーハラスメントについて、不当な要求や単なる嫌がらせ行為、理不尽な謝罪要求や暴言には毅然と対応すると記されています。
歯科の職場は女性が多く、特に院長が女性の場合、スタッフ全員が女性である場合が多いため、カスタマーハラスメントが起きた際には、とても怖い思いをします。予防の意味で、窓口に同様の貼紙をするのもひとつの方法であると思います。
今年の「七夕トーク」に向けて、皆様に役立つ企画を考えていますので、ご参加お待ちしています。
2024年度
魅力的な歯科業界へ
1 月28 日の世話人会は体調不良の方もおられ、協会での参加が4 人、ウェブ参加が3人と、少なめの出席者となりました。世話人会は去年の末から、事務局の方々の負担軽減のために、原則2 ヶ月に1 回の開催としています。協会での会議は私たちの仕事終わりの開催のため、20 時スタートなど遅めのことが多いので、お付き合いくださる事務局のご負担を少しでも減らしていこうという試みです。私たちが協会で活動できるのは、事務局の方々のお力添えあってのことです。女性が働きやすい職場は、男性も働きやすい職場であるというのが女性部会のスローガンですが、事務局も、歯科医師も、皆が働きやすい環境を目指していきたいですね。
世話人会の前日が、フジテレビの10 時間会見でした。実際に何が問題だったかは第三者委員会などの調査を待つ形になりますが、古い業界の常識が通用しない世の中になってきたということでしょう。
歯科界では卒試、国試の低すぎる合格率が問題になっています。第117 回歯科医師国家試験で、留年せず合格の割合が53.4%だそうです(文部省医学教育課調べ)。私立大学などでは、留年生の授業料が来年の予算に織り込み済みといった話もあります。歯科界に魅力を感じる人が減っている⇒歯学部学生の学力低下⇒卒試、国試の合格率の低下⇒歯科の魅力減少と、負のスパイラルがあるように感じます。
大学側も国試の前に卒試で落として、受かりそうな人のみ受験させ、国試の合格率を高く偽装するような今のやり方は見直していくべきだと思いますし、我々も歯科医師になりたい人が増えるような、魅力的な歯科業界を作っていく必要があるでしょう。
さて、7 月には恒例の七夕トークを開催予定です。今年はどんなお話を聞きたいか、皆で考えています。詳細が決まりましたらお知らせ致しますので、お楽しみに。
11 月22 日( 金) に忘年会が行われました。新しく女性歯科医師の会へ参加されることになった先生、お久しぶりにお会いできた先生方、事務局も含め12人で賑やかにスタートしました。
コロナ自粛から完全に解放された感がある今年の忘年会シーズン。薬院の隠れ家的なお店も超満員です。お店のすべてのお食事サービスが終了するまで4時間弱も(お開きは0時前!)かかったにも関わらず、更にほとんどの先生がソフトドリンクのみでお酒を飲まなかったにも関わらず、時間も忘れてエンドレスで喋り倒しました。皆さん侮ることなかれです。女医の集まりのエンドレストークを。女性はお喋りだから長生きすると言われることもあります。確かに、言いたいことを思う存分喋れたらストレスもなくなる。納得ですよね。
女医の会の先生方は、一人で開業、ご主人と開業、勤務医、引退している、と様々な立場であり、違った角度からの意見を聞けるということに毎回新たな発見や励ましをもらえます。
今回、様々な先生とのお話の中で感じたのは、開業していると、どんどん竹を割ったような性格へなっていくということです。我々の仕事は常に瞬時の判断を問われます。余分なものは取り払われ、必要なものを見抜く力が付きます。借金、スタッフの雇用など色々な荒波を乗り越えた先にたどり着くものは、人間的な成長であり、魅力的な女性歯科医師として世の中の子供たちが素敵だな、と思えるような職業になりますように、と心から思います。そのためにも、みんなが無理なく自分らしく働ける環境を作っていくことが責務だと感じました。
最近どの会合に行っても必ずと言っても良いほど話題に出るのは「いつまで歯医者を続けるか」ということです。歯科医師としてのキャリア、一人の人間としての生き方、考えてもどれが正解と答えが出るものではないかもしれません。しかし、誰かのためだったり、世間体とかではなく、自分自身が納得のいく歯科医師人生でありたいと思います。
10 月15 日、2か月ぶりに女性歯科医師の会世話人会が行われました。協会での参加は5人、ウェブ参加は4人でした。
今回話題になったのが、マイナンバーカードについて。皆さま、マイナカードはお持ちですか?そして、期限があることをご存知ですか? マイナカードの有効期間は、発行日から10 回目の誕生日(未成年者は5回目)まで、電子証明書の有効期間は、年齢問わず発行日から5 回目の誕生日までに設定されています。
私のマイナカードは有効期限が2026 年4 月〇日と記載されています。ということは2016 年に作成したということになります。結構前ですよね。確か、住民票とか印鑑証明がコンビニで取れるのは便利だわ、と申請した気がします。2021 年4 月に電子証明書の期限を迎え、中央区役所で更新の手続きをしましたので電子証明書の有効期限は2026 年4 月〇日となっています。
この電子証明書には2 種類あります。①署名用の電子証明書(インターネット等で電子文書を作成、送信する際に使用)、②利用者証明用の電子証明書(行政のサイト、コンビニ交付サービス利用等)、健康保険証の紐づけもこれにあたります。
つまり、運転免許証同様、5年に1度は更新手続きに行かなければならないということです。平日は難しい方も多いと思います。福岡市ではアクロス福岡に「マイナンバーカード臨時交付センター」があり、予約をすれば土日も対応可能だそうです。
また、身分証明書として使用できるマイナカードですから、もし紛失してしまった場合、コールセンターへ電話し、マイナンバーカード機能停止手続きをしなければなりません。再発行のためには、警察に遺失届・盗難届を出す、その後に市区町村へ届出、再発行となります。
実は私は、マイナカードを作ってから3度引越しをしているので、もう住所を書き込む余白がありません。期限前に再発行予定です。
次回の茶話会は1月28 日です。皆さまのご参加をお待ちしております!!
8 月20 日の世話人会には、協会・ウェブ合わせて9 人が参加しました。
先日の株価暴落が話題になりました。国がやたらに進めるNISA、投資に興味がない女性歯科医師のメンバーも「やっぱりやるべきなのかな~」と気になり始めていたところに、どっか~んと歴史的とも言う株価暴落。またまた「NISA ってどうなのよ…」となりますね。知り合いのある人は、含み損をかかえて、損切りしたとか…、メンバーが話す世間話は、なかなかシビアだったりします。
診療報酬が恐ろしいほど据え置かれてきた歯科業界。経営の大変さに加え、患者さんから受ける多様なストレス、歯科衛生士さん不足など慢性的な問題、上がり続ける社会保険料と税金。院長の肩には、抱えきれない重責がのしかかってきます。ほんとに、昨今の大変さは昔との比ではないような気がします。
そんな中で「本業以外の収入があれば」とNISA を利用する人もいるでしょう。「世の中のマスコミが儲かると騒ぎ立てて、猫も杓子も株と言い出したら、それは天井だ」と言います。じゃあ今がそうなのか、なかなか渦中にいるとわからないものです。「ちょっと下がった今こそ投資のチャンス」と言われれば、「なるほど」と思い「これぞ猫も杓子もなんだ」と言われたら「そうなのか」とも思う。だから「みなさん、どうしてます??」と気軽に同業者の先生に聞ける女医の会は心強いです。「あくまでも余剰の資金で運用しましょう」というのが王道のようです。
先日開催された第20 回七夕トークでは、岡暁子先生(福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野教授)に講演していただき、大好評でした。岡先生ご自身、かつての七夕トークに勤務医として参加してくださったことがありました。女性歯科医師の会も、ずいぶんと長い歴史を刻んできたのだなと感慨深く思います。
7月28日、福岡市で、ふくおか女性歯科医師の会主催の第20回七夕トークが行われ、歯科医師、スタッフ、歯学生など50人が参加しました。記念すべき第20回目の講師は、福岡歯科大学成長発達歯学講座生育小児歯科学分野教授の岡暁子先生( 写真) です。
まず先生のご来歴を詳らかにお話しいただいたのですが、先生は幼少期を離島で、医師で共働きの両親の下で過ごされています。また、大学生の時には、当時中学生であった妹さんの保護者代行をするという経験もなさっています。歯科医師としてのキャリアスタート後も、結婚し、子育てしながら、ご家族でのアメリカ留学、国内での単身赴任など様々な経験をなさっています。お話を聞きながら、ご自身のキャリアをしっかり積み上げる過程には、ご自身の努力とともに、ご家族みんなで協力し、愛情と思いやりを持ち合って、ここまで来られたのだと実感いたしました。先生の人としてのしなやかな強さをひしひしと感じ、同じ女性として感銘を受けました。
会場で聞いておられる女性歯科医師の方々、どのお顔を見渡しても、皆さん感慨深く、しかしながら明るい表情で聞き入っておられ、聞いている全ての人を明るく前向きにさせる先生のお人柄は、お名前の通り、暁の光のようだと思いました。岡先生の医局運営、若い先生の教育方針などについては、開業医である私にも大変参考になり、今後の指針を考える良いきっかけとなりました。
また、第2部では、お食事をしながらリラックスした中で、感想を話したり、先生に質問したりと、和やかで楽しい女子会トークの時間も過ごせました。日頃は忙しく、自分を見つめなおす機会はなかなかないのですが、ご講演を通して、自分自身の心がリフレッシュでき、とても有意義なひとときでした。
七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。講演を聞き、皆さんとお話をして、しっかり気持ちをリセットすることができますので。
6月28日、世話人会を協会7名、ウェブ参加3名で行いました。福岡歯科大学の岡暁子先生を講師にお迎えしての七夕トークの開催もいよいよ近づいています。記念すべき20回目の開催であり、私は第1回目の七夕トークに学生として参加したのですが、今回開催する側として記念の年を迎えて非常に感慨深い思いです。今年も沢山の学生さんにも参加していただき、交流できることを楽しみにしています。
世話人会では、症状があり、マイナンバーカードを提示して受診したが、不具合により「資格情報なし」と表示されたため、その日の診察を諦めて翌日に紙の保険証を持参して再受診する予定が、未明に容体が悪化して死亡した女性の事例の話が出ました。スタッフのマイナカードを読み込んだところ、なぜか勤務先として他の歯科医院が表示されたという参加の先生の実体験もあり、マイナカードだけの運用にはますます不安が募ります。電気が使えない震災時などへの危機管理として、アナログ(保険証)と併用できるようにすべきです。ETCカードのように、使用するかしないかを自分で選択できるようにすべきではないかという意見に賛同します。
口頭で話しただけの内容がスマホに反映されているのではという話も。都市伝説かと思いきや、調べたところ、実際にアメリカ大手IT企業の多くが音声データを不正に収集していたという最近の事例もあり、絶対にないとは言い切れないようです。音声収集をオフにする設定もできるようですので、気になる方はお試しください。
監視社会を描いたジョージ・オーウェルの『1984』というディストピア小説がありますが、小説を読んだ高校生のときよりも、今のほうがオーウェルの描いた「1984年」に近づいているように感じます。これまでも、そしてこれからも自由と権利が守られる社会でありますように。
5月27 日の女性歯科医師の会には、協会会議室12 名+事務局3名、ウェブ2名、計17 名が参加しました。 居抜きで開業された新入会の先生も初めて参加されました。歯科界としても、継承のこととか、これから悩ましい問題ですので、今後、色々とお話を聞きたいです。
5月25 日、当会第47 回定期総会に合わせて行われた、鈴木宣弘先生(東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授)による記念講演「世界で最初に飢えるのは日本、食は『社会保障』そして『安全保障』」、大盛況でした。参加されたU 先生は、ご自分の庭に畑を作り、そら豆を自然農法で作っているそうです。自然農法とは、農薬や化学肥料に頼らず、農作物が持つ生命力を活かす栽培方法。鈴木先生は、輸入食品の安全面での問題点も指摘されていました。歯科との関わりが深い「食」の安全は、私たちも考えていかなければならない問題ですね。
6月からの診療報酬改定についての質問もたくさん飛び交い、参考になる話も聞けました。施設基準の改定も、新設されたもの、今までの「外来環」や「か強診」が変更されたものなどがあって複雑です。しかし、協会ホームページの会員限定ページ「2024 年度歯科診療報酬改定・疑義解釈」では、診療報酬改定の最新情報がわかりやすくまとめられています(ユーザー名とパスワードの入力が必要)。ぜひ、ご活用ください。
7月28 日には、女性歯科医師の会のメインイベントである七夕トークを開催します。講師の岡暁子先生(福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野教授)には「小児歯科学を通して見えた世界」と題して講演していただきます。 講演会の後には何と豪華な食事付き。センスがいいフライヤーも出来上がりましたので、男性の方も含めて、たくさんの方のご参加をお待ちしております。
久しぶりに協会会議室で参加しましたが、やはりリアルはいいですね。楽しい女医の会でした。
ゴールデンウィーク前の最後の金曜日である4月26 日、現地とオンライン合計10 名で、女性歯科医師の会世話人会が行われました。
1番目の話題は七夕トークについて。今年は、講師に福岡歯科大学成長発達歯学講座成長小児歯科学分野教授、岡暁子先生をお呼びして、7月28 日、天神テルラにて開催します。例年、お昼からの開始でしたが、今年は少し早く11 時から始めて、お昼ご飯を食べながら親睦を深めよう!と思っています。開始時間が早くなれば、その分、終了時間も早いので、なんならそのあと、天神でお買い物もお茶も楽しめちゃいます。日常の息抜きができること間違いなしです!
続いて、最近の居抜事情について。昨今のオンライン資格確認だとか、診療報酬の複雑化や実質マイナス改定とかで閉院を検討される先生も少なくないようです。また、これからは団塊の世代の先生方が引退を検討されることも予想されます。そのうちの多くの先生が継承相手がいないとのこと。新規開業資金は上昇の一途をたどっており、居抜は双方にとってメリットがあります。最近は材料屋さんにお願いするのが最もポピュラーな方法のようです。ホームページで物件を確認できる所もあるそうなので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
そして世話人会前に報道された、小児歯科での死亡事故の話。小児の治療では、患児との同意に時間がかかり、小さな口と歯で進行も早いなど大人とは違う難しさがあります。口腔内の二極化が進んで、虫歯ゼロのお子様が増えていますが、多数歯う蝕のお子様もいるのが現状です。本来、容体急変後の対応が争点であるはずの裁判の話で、小児歯科が過剰診療の温床だとか、乳歯は抜けるから治療の必要はないなどの報道の論調には危機感を覚えます。小児歯科学会もすぐに抗議文を出していましたが、一般の方にとってはニュースになったセンセーショナルな情報の方が入りやすいでしょうし、今後、小児の治療時には、さらに丁寧な説明が必要になるかもしれません。
その他、色々な話題の雑談も飛び交った世話人会でした。
2月27 日、いつものように茶話会が行われました。ウェブを含め9名の参加でした。
今年6月の診療報酬改定について。賃上げの原資としては不十分とのお話が。実際、テレビ等で賃上げの話が多く取り上げられ、低診療報酬の背景を無視し、賃上げへの圧力が強まっていると感じます。また、今回の改定は全体的に難解であると思いました。
医院承継について。突然、院長が亡くなってしまった場合、その医院を承継することはできるのでしょうか?医療法人の場合は特に問題なく承継できると思われますので、個人開業について。九州厚生局に確認したところ、医院承継(カルテ引き継ぎ)が認められるのは、①親族、②代診(副院長等としてその医院に勤務し、医院の内情を把握できている者)とのこと。全く関係ない第三者は承継できないことになり、いったん閉院となるそうです。あくまで引き継ぎ期間が無い場合です。ご参考まで。
皆様、ご自身の保険の見直しなどされていますか?昨年ですが、友人が卵巣がんになり、治療を受けています。手術、化学療法が終わり、現在は維持療法中ですが、とにかく薬が高いとのこと。調べてみたら、なるほど乳がんや卵巣がんで使用されている薬は確かに高い。1日1万円以上なんてざらです。そうなると、薬代だけで一月30 万円。もちろん高額療養費制度がありますが、それでも毎月、自己負担限度額を払い続けるのは大変です。
最近のがん保険の中で、私がいいなと思ったのは、がん治療給付金が月ごとに10 万円受け取れる保障です。この保障が受けられれば、高額な薬を飲み続けることが可能となります。月に10 万円という額は、多くの方の高額療養費制度による限度額が10 万円未満であることから設定されているとのお話でした。
保険屋さんの話では、保険内容は他社同士で競合するため、年々内容は良くなっているとのこと。がん治療に限らず、医療全体が進歩し、治療法や入院期間についても大きく変わってきています。一度、保険内容も見直してみてはいかがでしょうか?
たくさんの情報を得られる楽しい会です。皆さまのご参加をお待ちしています!!
2023年度
今年も楽しく活動広げます 七夕トークは岡暁子先生に決定
能登半島の地震や航空機の事故で、落ち着かない気持ちで始まった2024年ですが、最初の世話人会は1月30日に行われました。ウェブ参加と保険医協会での現地参加のミックスでの会議方式は参加しやすいため、たいへんありがたいです。とはいえ、世の中の学会などはオンデマンドから現地開催に戻り始めて、これも世の中の流れですかね。
今年は暖冬ということで、日中10度を超える日も多い上に立春も過ぎ、いつもより早く春が来て夏が来そうな気持ちになっていますが、例年開催している七夕トークの講師の先生が決まりました。福岡歯科大学生育小児歯科学分野の岡暁子教授です。小児歯科と口腔外科・矯正歯科との連携のイメージや、福歯大に患者さんを紹介する手順など多くの有意義な情報をお聞かせいただけるようです。そして、今まで岡先生が研究者として歩んでこられた道についてもお話しいただきたいと考えております。貴重な機会ですので、多くの学生の皆さんにも、ぜひご参加いただきたいですね。
大崎先生からは、防犯講習会の開催のご提案がありました。昨年、愛媛協会が、警察署の方を講師に招いて同様の講習会を行い、好評を博したとのことです。院長が女性歯科医師の場合、残るスタッフもほぼ女性という状況を改めて考えると、災害と同じで、いざという時の防犯には日頃の備えと予備知識が必要だなと思いました。どんな時に警察に通報してよいかを学ぶことができそうです。開催に向けて、準備を進めていきます。その他、「求人」に関する講習会も開催してほしいという声も。最近、自宅等に来訪した業者から貴金属等の買い取りを迫られ、冷静に判断できないまま、強引に指輪やネックレス等を買い取られる「押し買い」が増えているので要注意、というお話もありました。
ふくおか女性歯科医師の会は、今年もみんなで楽しく意見交換しながら、活動を広げていきます。どうぞよろしくお願いします。
昨年12月16日、ふくおか女性歯科医師の会の世話人忘年会が、福岡市の薬院にある「ほっこり家」という穴場的な焼肉屋で行われました。参加者は12名。こんなおしゃれな焼肉屋に入ったのは初めてでした。私は今回、初めて忘年会に参加したのですが、このお店を選んでくださった花水先生のセンスの高さにも驚きました。事務局の七里さんに黒一点として参加していただき、いつもの男女人数比率逆転にまたびっくり。
色々な女医の先生方とワイワイおしゃべりして、こんなに楽しかったのは何年ぶりだろうかとノスタルジックな気持ちになりました。今後の企画の話も弾み、テレQのニュースに出演されて「認知症対策としての口腔ケアの大切さ」をお話しいただいた宮崎先生への賛辞も飛び交いました。
何しろ2020年のコロナ禍以来、大勢でパーティーをするようなことが控えられてきましたから。コロナが鎮火した後も、このような華やかな会合に参加することもあまり無かった感じがします。女性ならではの会話もでき、日頃のストレスもどこかに浄化していった気持ちになりました。お肉は質の良い物が出され、ワインやビール等のアルコールで宴もたけなわとなりました。
初めてお会いする女医の先生方も多かったのですが、旧知の友のように仲良くなり、「来年は屋久島に行こう」という話も出て、現在、ウォーキング、筋トレにて鍛え始めている最中です。
あぁ楽しかった!!福岡県歯科保険医協会の女性歯科医師の会、バンザイ!
11 月としては異例の暖かさが続いている福岡です。11 月22 日、ふくおか女性歯科医師の会世話人会は、コロナ禍が終わっても念のため、協会会議室とWeb のハイブリッドで開催されました。ご自宅で参加されている先生の画面にお子さんが映り込んでくると、参加しているメンバーは笑顔になり、より和やかなムードで会議が進行されます。
歯科保険医協会のある博多駅前は、木々にイルミネーションがなされ、クリスマスマーケットなどもあり、クリスマスムードいっぱいです。
そんなウキウキしたムードの中ですが、財務省が2020 年から2022年の医療法人の経常利益率が3.0%から8.8% に急上昇しているとして、初・再診料などの引き下げを要請していることはご存じですか?コロナ禍で医療機関の収益が大きく落ち込んだ2020 年度を基準にするなど、恣意的なデータばかりを並べているように思います。
また、金の市場価格が上がっていることと同時に、パラの市場価格が下がっていることから、2024 年1月から金パラの公定価格が引き下げられます。物価高騰の中、企業で賃上げが進む一方、診療報酬が上がらなければ、医療機関では賃上げができません。診療所の経営はどうなっていくのか…。
診療報酬は、決して開業医個人の「収入」ではなく、患者さんが受ける保険診療の「量」や「質」を規定する大切なもの。これからも当会は、実態を全く反映していない「医療機関だけ好景気」といった言説には、正確なデータを駆使して反論し、診療報酬の大幅プラス改定を要求していきます。
暗い情勢に目を向けてばかりでは気分が落ち込んでしまいます。12月の世話人会は、忘年会です!飲んで、食べて、喋って、笑って、今年を締めたいと思います。
インフルエンザが流行しています。皆様どうぞご自愛くださいませ。
10月の女性歯科医師の会は31日( 火) に協会会議室にて行われました。歯科衛生士・スタッフの人材不足、インボイスとマイナ保険証、2024年からの新NISA、少子化問題、歯科医師の高齢化などいろいろな事象で溢れ診療を熟しながらの対応は日々大変です。
そんな中、今心癒されるドラマに嵌まっています。テレビ東京系にて放送中の「きのう何食べた? season2」です。主人公は弁護士の「シロさん」とその恋人で美容師の「ケンジ」の2人。
毎日の「食」を通して浮かび上がる人生の機微を描いたドラマです。仕事のストレス発散にもなるくらい料理好きの「シロさん」と心優しく感情豊かな「ケンジ」のやり取りは言葉ひとつひとつから相手に対する思いやりと愛情に満ちていて心からホッとさせてもらえるのです。
同性愛カップルにとっては現実はまだまだ沢山の壁はあるのだろうけど、少しずつ現代社会に認められ理解されてきているからこそこのドラマは成立していると思います。「食」や「人との接し方」など男女差はなく、好きな人と一緒に食事すること、他人を大切に想うことは周りの人間関係も円滑にして譲り合うこと、助け合うことを生むと思います。
世界では紛争や侵攻など争いが絶えませんが、ドラマを見てほっこりしている平和ボケの私かもしれませんが、許容する心をもって生活することを心掛けている今日この頃です。
そんな女性歯科医師のお喋り会に参加してみたいと思われたらいつでもご連絡待っています。
9月19 日(火)、ようやく暑さが和らいできた夜、協会会議室でいつものように茶話会が行われました。ウェブ参加3名、会議室での参加は4名でした。
今年の6月にブックオフ三宮センター街店が銀歯の買い取りを実験的に始めたという記事を見かけて早4か月。テレビやラジオで取り上げられ、周知されてきていると感じます。
以前から、脱離して持ち込まれた補綴物で再セットが難しい場合、必ず患者さんに持って帰るか尋ねていました。抜歯した歯も同様です。いらないとおっしゃる方がほとんどでしたが、最近は持って帰る方が増えてきたように感じます。
ブックオフは「収益性は低いが、サービスとして展開し、お客様との接点が増えることに意義がある。また自宅にある貴金属を売却してもらうきっかけになればよい」という勢。
ネットで「銀歯 買取」で検索すると、多くの買取業者(主に質店)が出てきます。1グラム1,000 円で買い取ります!!と記載しているお店もありました。
また、買取業者へ売却せず、フリマサイトへ個人出品している方も多いようです。フリマサイトをのぞいてみると除去バーで削り撤去したと思われるクラウンが「本日取れた銀歯です。」と書かれて出品されていました。なるほど。いままで除去した金属は持って帰るか尋ねるようにスタッフに指示していなかったかも!!と慌てて集合をかけると「小さくなった除去冠も持って帰るかを必ず患者さんに確認しています」とのこと。よくできている当院のスタッフ。
それにしても、脱離や除去したと思われるインレー等が想像より多く出品されているのには驚きました。そして売れている!!購入しているのは金属回収業者でしょうか?謎です。
楽しい時間はあっという間に終わり、また来月となりました。北九州市からご参加くださったM先生、来月もお待ちしています。この女子会(笑)にご興味のある方は協会事務局までご連絡くださいね
8月22日、協会での参加3名、ウェブ参加4名にて、女性歯科医師の会世話人会を行いました。
まずは事務局から2024 年から診療報酬改定が2か月後ろ倒しとなり、6月に施行されることになると報告がありました。薬価改定のみ4月1日改定で据え置かれるとのことです。政府が進める「診療報酬改定DX」の一環で、改定の答申、告示から施行、初回請求までの期間が短く、医療機関や薬局、ベンダーの業務負担が集中していたことを踏まえた対応だそうです。
保険医協会でも診療報酬改定時は新点数検討会を開催していますが、本当に答申、告示から施行までのスケジュールが短く、説明される先生方は大変な苦労をされています。請求する側としても、改定をしっかり理解する暇もなく4月を迎える状態でしたので、今回6月施行となり、充分に準備をして初回請求をできるようになれば助かりますね。2024年新点数検討会の時期などは、また追ってご報告いたします。
冲本公繪先生をお迎えして大いに盛り上がった今年の七夕トークも終わり、さっそく来年の七夕トークの講師案についても議論しました。
女性として避けて通れない子宮内膜症など婦人疾患について講演していただくのはどうか、最近では体の健康だけでなく、心の健康にも関係していると言われる腸内細菌や、話題のファスティング( 断食) についての話が聞きたいなど、様々な案が出ましたが、どれも是非講演していただきたい内容ばかりです。来年までまだまだ時間はありますので、もう少し皆で検討していきたいと思います。
今回はとても嬉しい出来事がありました。新たに協会会員になられた先生がオブザーバーとして参加されていたのですが、そのまま女性歯科医師の会の世話人にもなってくださるとのこと。今まで参加していた歯科の会は男性中心だったそうで、女性と話せて嬉しい、ガールズトークがしたかった!との言葉に、画面越しに私もです!と手を挙げたくなりました。
新しい情報が得られたりなどの利点もありますが、世話人になる理由は皆でざっくばらんに話す、その楽しさが一番ではないでしょうか。新しい仲間も加わり、これからの活動がますます楽しみです
7月18日に行われた世話人会には、協会・ウェブ合わせて10名の先生方が参加しました。
まず、昨今マスコミでも話題のマイナ保険証について話が始まりました。マイナンバーカードを保険証として使えるとのことで進められていますが、他人の情報が登録されている場合があるだけではなく、期限切れの保険情報を出してきたり、誤った情報を出してきたりと信頼のおけるものではないのが現状です。
オンライン資格確認でのエラーも幾通りも事例が上がっており、まだまだ機械だけでの確認では不安な状態。支払基金などに確認しても「保険証で確認してください」と言われる現状では、保険証が廃止されてはやっていけないとの意見で一致しました。
続いて6月25日に開催された七夕トークの話へ。こちらは、ご講演の内容もお食事も大満足!の声が続出でした。冲本先生の、原稿を見ることなく聴衆と向き合ってのお話に感嘆し、実体験に基づいた摂食嚥下対応など明日からの診療にも介護にも役立つ情報が満載でした。
特に「噛める口腔であれば流動食ではなく噛み応えのある食事をしたほうが誤嚥を防ぎ、食べる意欲も湧く」とのお話は、歯科の立場から口腔環境の重要性を語る上で、とても大切な要素になってくると思います。医科歯科連携が進められる中で、こういう視点で歯科からのアプローチができることが患者さんのQOLを高める上で効果的だということを、冲本先生は身をもって示してくださっていると感じます。
昨今の豪雨で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。協会に上がってきた報告には、診療を止めざるを得なかった医院様や、修理のめどが立っていないという先生方もいらっしゃいました。
災害時のために備蓄しておくべきものは?との意見交換も活発に行われました。その中でもやはり外せないのはトイレ!!簡易トイレも今はいくつも出ているようで、こだわって準備しておられる先生もいらっしゃいました。他にも、ソーラーや手回しで充電できる機能のある懐中電灯やラジオなど、スマホの充電もできる機器の準備も欠かせないものになりそうです。
今回もにぎやかにおしゃべりが弾んだ世話人会。参加されたい先生は、事務局にお気軽にお問い合わせください。
6月25 日、ふくおか女性歯科医師の会は第19 回七夕トークを開催しました。コロナ禍による度重なる延期のため、実に4年ぶりの開催です。
講師は、記念すべき第1回の七夕トークで講演していただいた冲本公繪(おきもと・きみえ)先生です。九州大学大学院歯学研究院准教授として研究、学生の指導と第一線で活躍された冲本先生ですが、6年前にご自宅で脳卒中を発症され、一夜にして要介護の身になられました。
今回は、発症から現在に至るまでの先生のリハビリへの取り組みや様々な体験、また、その当時の心境などをまさに赤裸々に包み隠さず、お話ししていただきました。一言ずつ噛みしめるように話される先生のお姿を見て、これまでのご苦労やご努力など沢山の積み重なったものがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。
また、「むせ」に対する実体験に基づくご自身での対応法、むせにくい食形態についてなど、歯科医療に携わる私たちにとっては参考になるお話ばかりであり、早速、患者さんへのアドバイスにつなげたいと思いました。先生が「きちんと嚥下できるためには、きちんと噛めるための自分の歯か、またはしっかりした入れ歯が不可欠だと実感した」と話されたことを歯科医師としてしっかり胸に刻んで、日々の診療に臨みたいと思いました。
今回は50 名超の参加者となり、第2部の交流会では、美味しい軽食をいただきながら、まさに女子会タイム。旧友との再会や新しい友人との出会いなど、女性歯科医師の会ならではの大盛り上がりで、明日への活力を沢山充電できました。
とても楽しくて有意義なひとときを過ごせた七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。
5月16 日の世話人会は、お休み中にパリに凱旋した先生の話が楽しかったです。旅行中、初めてスリに遭ったんだとか。海外では気が抜けませんね。それにしても1ユーロ150 円とは、かつてユーロが誕生した頃、一気に高値を付けていたあの頃の相場です。さらにヨーロッパは微妙にスーパーインフレ。オランジーノが500 円以上??お~…、旅行中、お金の減り方が気になったでしょうね。
考えてみればここんとこ、円だけが独歩安です。海外に行くと、日本だけ世界で置いてけぼりの経済状態と感じるのではないでしょうか。しかし実際は、自分でわざわざそこに追い込んでいる。コントみたいです。だって世界で一番お金持ちの国は、いまだに日本らしいですよ。海外純資産340 兆円。国民は貧しく、世界一お金持ちの国ジャパン!財務省は「お金がないない」と言って国民をだますのはやめてね。あなたたちのやり方が悪いだけです…!
5月13 日、協会では山本哲朗弁護士によるモンスター患者さん対策セミナーがありました。会では、それを地で行く話も出ました。女医さんだけの医療機関に理不尽なことを言ってねじ込んでくる患者さんは、なかなか怖いものがあります。なんでもネット上には、病院からお金をまきあげるうまいノウハウが氾濫しているそうです。こっちはストレスフルになるばかりです。メンバーから、受付に気づかいのできる男性職員を配置するのはどうかという話が出ました。ナイスアイデアです!しかし果たして今の給与相場で、男性職員が来てくれるものなのか。まずは診療報酬を上げていただきたい。すべての道はそこに通ずるようです。
《6/25 七夕トーク》 冲本公繪先生ご講演をお楽しみに!
夜はまだ少し肌寒い4月18日(火)夜8時、月に1度の茶話会が行われました。協会会議室での参加5名(+事務局2名)、ウェブでの参加が5名。私は3か月ぶりの参加だったので、話したいことが沢山あり過ぎました(笑)。
今年、4年ぶりの開催となる『七夕トーク』。講師は冲本公繪先生です。元九州大学大学院歯学研究院准教授であり『私、介護される女歯科医です』の著者でもあります。私がまだ九大病院で研修医だった頃、冲本先生が廊下を颯爽と歩くお姿をよく見掛けておりました。福岡県内には、冲本先生にご指導いただいた歯科医師が大勢いることと思います。七夕トークは第1部が冲本先生のご講演となっております。1部のみの参加も大歓迎ですので、女性に限らず男性の先生もぜひご参加ください!!
1部と2部の間に軽食を準備いたします。2部のざっくばらんなトークも楽しいですので、多くの方のご参加をお待ちしております。もちろん途中退席も可能ですので、お気軽にご参加ください。七夕トークは6月25 日( 日)13 時から天神テルラにて開催いたします。
4 月15 日(土)、経税部・継承セミナー「事例に学ぶクリニックの第三者への事業継承」にて、継承によって引き継いだ立場から(大変恐縮ではございますが)少しだけ私、小石がお話しさせていただきました。後継者不在のため、閉院を余儀なくされる医院は今後も増えることが予想されます。定年がない歯科医師としての仕事ですが、早めのリタイヤを検討されている先生も実は多いのではないでしょうか?
このセミナーに参加されていたU先生から「医療法人にしていないと、患者を引き継いでもらえないのではと不安でしたが、個人開業でも患者を再診で引き継いでもらえると聞いて安心しました」と言われました。講師を頼まれた時、私の話が役に立つのか不安でしたが、お役に立てたようでホッとしました。
診療で困ったこと、悩みなど1人で抱え込まず、私たちへお聞かせください。案外良いアドバイスがあるかもしれませんヨ。
コロナ禍も4年目となり、今年5月から新型コロナウイルス感染症は「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行します。しかし医療機関においては、変わらず感染対策は続くこととなります。
3月28 日、ふくおか女性歯科医師の会の世話人会には、協会会議室とウェブ合わせて7名が参加しました。主な議題は先月号でも紹介されました七夕トーク。6月25 日(日曜日)13 時から天神テルラで元九州大学大学院歯学研究院准教授である冲本公繪(おきもと・きみえ)先生の講演会が開催されます。タイトルは「私、介護される歯科医師です~その後~」。軽食や飲み物も準備しておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。
また、オンライン資格確認(オン資)の原則義務化には「経過措置」が設けられました(詳しくは協会からのご案内をご確認ください)。政府は、マイナンバーカードと健康保険証との一体化を2021 年10 月20日からスタートし、2024 年秋には現行の保険証を廃止して完全移行する姿勢です。こうした動向のメリットや心配される点について、日常診療での経験をもとに意見交換しました。
最後に本のご紹介です。武内博朗著『50 歳から老けない人の歯の習慣』。血圧や血糖値、コレステロール値が上がった、物忘れが増えた…その原因、実は「口」にあるかもしれません。いつまでも健康で若々しくいるためには歯や口のケアが大事。人生の折り返し50 歳をすぎたらやるべき新・健康習慣を歯科医・口腔外科医である著者が教えます。その他、日頃から歯磨きをしていても歯牙カリエスや歯周病が発症して悪化する理由、メインテナンスの方法など、スタッフをはじめ、患者さんにもわかりやすく解説されています。
女性歯科医師の会は、毎月開催されています。ご関心のある先生は、ぜひお気軽に事務局までお問い合わせください。
2022年度
オン資実施件数を監視?
ふくおか女性歯科医師の会世話人会が1 月31 日に開催されました。今回は協会に5 名、オンラインで5名の先生方が出席されました。
昨年に引き続き、オンライン資格確認(以下、オン資)原則義務化、保険証の廃止についての議題が上がりました。資格の得喪がわかりやすいものの、実際に医院で使用している先生からの意見として、実施にあたっての認証作業が受付作業を圧迫していることや、パソコン3 台の設置スペースが場所を圧迫するといった意見が出ました。また、このオン資の業務への影響は医院ごとに異なるようで、スタッフの数、人員配置の差、レセコンとオン資サイトの連携の程度の差などにより、受付業務だけでなく診療業務まで圧迫する例もあるようです。
オン資サイトから「実施件数が少ない」といったメールが数度届いたことで、監視されているようで怖いといった意見も出ました。1 月29日の保団連代議員会でも、全国的にオン資義務化について不満が噴出している様子だったと大崎会長が報告されました。
今夏七夕トーク再開!沖本公繪先生をお招きします
コロナ禍で3 年間行えなかった七夕トークについては、2020 年にご講演依頼をしたものの実現できなかった沖本公繪(おきもときみえ)先生に再度ご依頼し、今年の夏頃に開催することを決定しました。日程は検討中で未定ですが、会員の先生方はもちろん、学生さんへの参加を呼びかけるなどして、少しずつ活動の範囲をコロナ禍以前まで広げていければと思います。
女性歯科医師の会が行われた11月30 日は雨。ウェブでの出席を含めて参加者は9 人の世話人と事務局3 人でした。
事務局からの報告では、2023 年には支援物資として全ての会員の先生方に災害備蓄・衛生セットが送付されるとのこと。その中には女性用衛生セットもあり、女性の歯科医師やスタッフへの気遣いが感じられて嬉しいですね。
11 月1 日から受付が開始されました福岡県医療機関等物価高騰対策支援金(10 万円)については、協会から会員の先生方に申請方法等をご案内しています。簡単に申請できますので、お済みでない先生方は早めに申請されてください。
その他、60 歳以上の先生が日本歯科医師会の会員の半数を占め、高齢化が進んでいる問題があります。歯科医師過剰論が言われ始めて久しいですが、70 歳以上の学校歯科医(校医)が多い地域もあります。若手の歯科医師が少なくなっていますので、近い将来、歯科医師の確保が難しくなることが予想されます。私たち現役の歯科医師が、若者たちに歯科の魅力を伝えていきたいですね。
来年の企画では、保険請求、ローフード、護身術、ヨガ、料理教室、メイク教室、温泉旅行など、様々なアイディアが挙がっています。七夕トークも、もう3 年も中止になっていますので、ぜひ開催したいです。
お悩み相談では、産休・育休で歯科医師や歯科衛生士が不足して困っている先生に、ある先生が「訪問診療に取り組みたいと話している求職中の歯科衛生士がいます」と紹介していただきました。働きやすい環境を整えてはいるものの、産休・育休後、戻ってくる予定の歯科衛生士が退職してしまったと話す相談者の先生。本当に人事は難しいですが、ここでおしゃべりをしていたら、たまにスタッフを紹介していただけることもありますよ。
その他、オンライン資格確認(オン資)の実施病院はまだ30%弱だと聞きました。私も重い腰を上げてカードリーダーを申し込みましたが、光回線でないといけないとかで余分なコストがかかってしまい、その分を回収はできないだろうと予想されます。しかしながら、訪問を中心にされているH 先生は「資格の得喪がわかるオン資は便利だ」とおっしゃっていました。そのうち外来でも見合ったコスパになることを願います。
本当に役に立つ女性歯科医師の会です。参加してみませんか。
ふくおか女性歯科医師の会世話人会は10月25日に開催され、今回は8名の先生方が出席されました。また、協会事務局に入職された縄手さんも今月から参加され、事務局3人体制で今後サポートいただけることになりました。
先月に続き、オンライン資格確認原則義務化・保険証の廃止についての議題が上がり、普及していない現状がある反面、政府や接続事業者からの圧力もあり、まだまだ不透明であることが多いと感じられます。「除外・経過措置」など未定の部分については12月に国で議論されることになっており、保団連が特設サイトを設けていることが紹介されました。
10月1日の保団連女性部会、10月2日保団連女性医師・歯科医師学習交流会に両日参加された宮﨑玲子先生より、武蔵野美術大学造形学部教授の志田陽子先生による「福祉・医療から考える女性と憲法」というテーマで講演があり、ジェンダー等の考え方や、志田先生ご自身の壮絶なご体験をもとに医療と人権についてお話しいただいたことが報告されました。岐阜協会に女性部会が新設されたという報告もあり、女性部会の今後の活動の励みとなりました。また、当会独自の取り組みとして全会員への「災害対策セット」の配布を行うことが来年初頭に予定されていることを紹介したところ、それに対して他県の多くの先生方より興味を示され、「この災害対策セットがぜひ欲しいので、福岡歯科協会に注文していいですか?」「福岡歯科協会は、この災害対策セットを会員の先生方に販売するんですか?」というお問い合わせがあったとのこと。「個人の先生でもメーカーへ直接ご注文いただけます」「この度の全会員への配布については無料です」と書き添えておきます。
コロナ禍でしばらく行えなかったイベントや七夕トークなどもそろそろ再開できればという思いで、その企画についても多岐にわたる意見が出されました。女性歯科医師の会の取り組みを今後も活発に行っていくべく、世話人の先生のみならず、多くの声を寄せていただき、ますます意義のある活動に繋げていけたらと思います。
台風が過ぎ、朝夕がすっかり涼しくなった福岡です。
今月の世話人会も協会とWeb のハイブリッド開催でした。ムードメーカーのK 石先生がお休みで、いつもの半分の時間で会議が終了してしまい、協会で参加した世話人数名は、物足りなさを感じ、そのまま協会に残り世間話を続けました( 笑)
9 月27 日に開催された『現場から学ぶ入職対応と環境整備』の講演会の中であった、実際のトラブル事例や、職場不安が起きやすい事業所の特徴などのおさらいをしました。スタッフにとって院長が( 都合の)良い人にならないというのが印象的で、スタッフを不機嫌にさせたくない、やめられたら困ると、心の中でモヤっとしながらも許容範囲を大きくしてしまっている私には自分に反省しておりました。院内で法律に沿ったルールを作成し、スタッフに周知し、お互いが気持ちよく働ける職場を目指したいものです。
そして10 月スタートの75 歳以上の後期高齢者の窓口負担が2 割になることも話題に上がりました。開始前から配慮措置が複雑すぎると言われており、協会スタッフの方が説明してくださいましたが、電子カルテを導入されてないクリニックは窓口での計算が大変そうです。また、オンライン資格確認も原則義務化が発表され、機械の設置が間に合わなかったり、ネット環境の整備をしないといけないクリニックもあるようです。日々の診療プラス保険改定や、算定要件の変更などの把握、事務手続きや事務作業に追われてる院長も多いのではないでしょうか?
今年も残りあと2か月です。コロナ感染症もだいぶ落ち着き、旅行や忘年会も堂々とできそうですが、コロナ感染には十分気を付けて頑張りましょう!
ふくおか女性歯科医師の会、8月の世話人会は、新型コロナウイルス第7波の真っただ中ということで、最初からこの話題で持ちきりでした。
まずは実際コロナに罹患した先生の体験談。療養中の容態の変化や、感染経路について、はたまた医院を10 日間閉めたので、その際のスタッフへの給与の支払いについてなど、誰の身にも起こりうることですので、かなり身につまされ、参考になりました。私のクリニックも、誰かが休むと他のスタッフがその分忙しくなり、皆で助け合って何とか乗り切ったものの、今年の夏の記録的な暑さもあって、お盆前は皆かなり疲弊しておりました。この秋以降も、コロナがどうなっていくのか予想もできず、今後の展望が全く見通せない状況です。日々の診療をきちんとこなしていくしかないと思って、ただ頑張るのみです。
また、オンライン資格確認の原則義務化についても話題となりました。2023 年3月末までと期限が切られていますが、現在の状況では実現には無理があるとのことで、期限が延びるだろうとの見通し。全国的に機材の注文が殺到し、混乱も予想されます。患者さん個人に一番プラスとなる制度であるよう、まだまだ検討の必要がありそうです。
新規個別指導を受けた先生方の報告もありました。1号用紙の転帰の記入や、ブリッジ作製にあたっての補診の要件、また義歯の設計に関する記入事項など、改めて聞くことで自分自身の振り返りにもなり、まさに身の引き締まる瞬間でした。
求人についてのお悩み相談もありました。私自身のやり方をお話ししたり、ほかの先生方の方法を伺ったりと、生の声、本音の意見が聞けるという他にない機会は、本当に貴重なものです。
世話人会は幅広い年齢層ですが、女性同士、話に花が咲いて、終わる頃にはなんだかすっきりしています。女子トークって、明日への活力なのだと改めて認識しました。
コロナ禍の中、開業から2年4か月後に新規指導を迎えた。選ばれた10名の患者は、社保4名、国保5名、後期1名の割合だった。
初診日はR3年7月からR4年1月の間のカルテがほとんどで、新規指導の1年から半年前に初診来院された患者が対象と思われる。
まず最初に、小児のフッ素塗布の実施有無、金属床義歯の保険算定の有無、スタッフの診療の有無などの確認があった。
10枚のカルテの大まかな診療内容は以下の通りである。
1、P 重防で管理中。下顎智歯ぺリコ精査のため、CT 撮影を行ったが、下顎管と歯根の近接が認められ、リスク等を説明したところ、患者は大学病院での抜歯を希望されたので、大学病院へ紹介した。
2、根充まで保険で行い、自費へ移行。
3、他院治療中断の歯の根管治療を行うのち、予後不良と診断し、EXT へ。PD で補綴を行った。他部位のP の進行が重度のため、F-op を行った。
4、下顎の臼歯Br が脱離後、歯軸方向が傾斜しているため、新たにBrを新製せず、支台歯だった歯に単冠で補綴し、欠損部をPD で治療した。同欠損部位に今後Ip などの自費治療の予定がないかと確認された。自費診療前の保険義歯は認められないと指導された。
5、小臼歯のCAD/CAM 冠と大臼歯のチタン冠で補綴した。
6、全顎治療のため、HR、金パラBr、チタン冠、PD など多様な方法で補綴を行った。
7、かなりP が進行されている患者さんで、即時義歯をセット後、一旦保存を試みた鉤歯を抜歯し、増歯を行ったケース。
8、義歯制作一年後、破損したので、同部位のPD を再製した。SPT 管理中。
9、1歯欠損をBr ではなく、義歯で補綴した。上記4番目のケースと同様な確認がされた。
10、初診時P 部位に誤りがあり、SRP時気づいたので、P 部位を訂正した。上顎小臼歯の難抜歯加算をしたケース。
補綴物の技工指示書、納品書のチェックが入念にされていた印象を受ける。技工指示書の記入項目を指導された。以上、新規指導を受けた感想と自分なりに思った選ばれた理由を述べました。保険医協会の会員の先生の参考になれれば幸いと思います。
協会の先生方の事前のアドバイスをうけて、一号用紙の書き方やP部位の分類、ナイトガードの技工指示書の書き方を特に気を付けていました。当日録音のお願いもできました。新規指導後の結果通知がまだ届かず、ドキドキしていますが、協会の先生方、事務局の皆さんにはとても感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。
近年、歯科医院の人手不足を聞きます。
歯科業界の競争激化に伴い、診療時間の延長や土日診療、また熟練を求める仕事内容のため敬遠される傾向にあります。
歯科衛生士はもちろん、歯科助手、受付、歯科医師とすべての職種で採用を強化しなければなりません。
一定期間無料で求人広告を出しませんかと医院に直接アプローチしてくる人材紹介業者があり、きちんとした説明もなく、1カ月過ぎたころいきなり高額の広告費請求を行うとのこと。このようなトラブルも歯科医院での人手不足を知った上でのことです。
歯科衛生士は転職経験率も70%と高く、メリットやより働きやすい環境を求めて退職する割合が高い一方、離職している人口が15万人もいると言われており復職の可能性もあります。
歯科助手は、患者さんへのカウンセリングサービス強化、不足している衛生士のカバーを目的に質の高い人材を求めるのに対し、その仕事の質量に給与や待遇が見合わないという声も多いです。
さらに、歯科技工士は卒後5年以内の離職率が約80%と高く、現役の方は40~50才代と高齢化が進んでいます。
歯科医師は人手不足どころか過剰とも言われていますが、最近では新規歯科医師登録者数が頭打ちとなっており、今後高齢歯科医師がリタイアするに伴い、減少に転じると思われます。
人手不足は事業存続させるためには非常に深刻な問題です。
長期的なトレンドを考慮しながら人材確保育成を検討する必要があります。
働きやすい労働環境、福利厚生、チームプレイのための職場の人間関係を作る給与、待遇面、生産性向上のためのITツール、予約管理、クリーンスタッフの採用等。
歯科医院は世間的に好印象で、異業種からの転職も見込めます。 歯科業界全体で優秀な人材確保育成を目的に求人活動を行っていく必要があると思います。
5月27日、女性歯科医師の会が8人の参加で開かれました(協会会議室で4人、ウェブで4人)。私は実に半年ぶりくらいに協会で参加をいたしました。移動時間がいらず、隙間時間で参加可能なZoom会議の良さもありますが、実際に顔を合わせた話の貴重さはコロナ禍を経たからこそ実感できるものですね。
まず、5月8日にウェブ参加をしました保団連女性部会の報告をさせていただきました。女性部会では福岡県歯科保険医協会で創設しました、産休支援金が大きな話題となりました。産休支援金は、入会1年以上の女性会員が産休のため休業したとき、10,000円を産休支援金としておくる(妊娠につき1回)という制度で、各協会で初の事例だそうです。
制度の新設には、組織部員としてもご活躍の女性歯科医師の会の世話人の先生の尽力もあったと聞いています。金銭的な支援としても有難いですが、それ以上におめでたいことでありながら周りに申し訳なさを感じてしまいがちな女性歯科医師の妊娠・出産のための休業を、協会として応援してくださる姿勢が非常に嬉しく感じられます。2022年1月27日以降の産休から対象となります。対象となる先生は是非申請されてください。
また先月に引き続き、マイナンバーカードの話題も。最近、経済財政運営の指針「骨太の方針」に健康保険証の原則廃止を目指すと明記する方向という報道がありました。
先の4月、5月のレセプトのオンライン請求でも、繋がらなかったり長時間の待機が必要だったりして請求ができず、原因も分からず大変だったということがあったそうですが、オンラインにはこのようなトラブルが必ず起こり得ます。
繋がらなくても保険証があればいいですが、ない場合は?またマイナンバーカードに全ての身分証明を集約した場合、紛失時のリスクは膨大です。実際として健康保険証の廃止など実現可能とは思えませんが、さてどうなるでしょうか。
嬉しい話題もあります。当会から出版された『知ってトクする!歯の豆知識』の冊子が非常に好評だそうです。イラストも豊富で分かりやすく、年齢問わず皆さんに読んでいただきたい1冊です。チェアごとに置きたいと複数冊購入された方も。皆様の診療所でも是非ご活用ください。
4月23日に行われた女性歯科医師の会の参加者はウェブを含め9人。私も久しぶりに協会で参加することができました。いまだにウェブに慣れない私は、協会で会うことができる先生方とお話しするのが、何よりの癒しとなっています。
この記事を書いている現在、岸田総理から「コロナ水際対策をさらに緩和し他のG7諸国並みにする」との発言がありましたが、2年間の中止が続いている七夕トークは、今年も開催は難しいとの話になりました。本当に残念です。
「オンライン資格確認」を導入された先生はどれくらいいるのでしょうか?私は「助成金が出る期間のうちに」とあまり熟考せずに導入したのですが、思いのほか、費用がかかっています。
あくまでも私個人の話ですが、某大手のレセコンを導入しておりまして、今までのコストはリース料を除いて、毎月の保守費用が1,000円(税込)でした。しかし、オンライン資格確認を導入しましたら、接続サービス利用料として毎月2,750円(税込)、末端ハード保守料として毎月2,420円(税込)がかかり、年間にすると62,040円の負担増ということになりました。
レセコンの会社によって金額は違うと思いますし、確かに事前に説明もきちんとありました。O先生から「新患100人、再診300人が来院しないとコスト回収できないらしいよ」とのお話もあり、うちの医院では回収は無理だナ、と早々に諦めました。
そもそも、導入後にマイナンバーカードを使用した患者さんはわずか2人で、電子的保健医療情報活用加算なるものができるよりも前です。マイナンバーカードを保険証代わりに使用すると患者さんの負担金が増える、といったマスコミの記事が出ましたし、こちらもあえて提示を求めることはありません。個人的にはお薬手帳を持参されていない患者さんの薬の情報がわかるのはメリットかな?とは思っていましたが、ほとんどの方はお薬手帳をきちんと持参されています。
導入はやはり時期尚早だったのでしょうか??
冬真っ只中の2月9日、オミクロンが猛威を奮っている現状を鑑みて、今回は短時間オンライン中心。受験シーズンなこともあり、コンパクトに5人の参加で開催です。
まずは丁度その日に出たばかりの診療報酬改定の答申の内容から。量も膨大なため、日常使いそうな部分をさらっとピックアップして頂いただけですが、初再診や根治などの点数が少しずつ上がっている一方、SPTの変更やP基処・メタルコア加算の削除など、日常よく使う項目の大きな変更や削除なども目につきました。また医療連携について充実させていきたいという意図や、金属代高騰からの脱メタルの狙いも感じます。
2月現在、また金パラ価格の上昇が続いています。金属価格については、随時改定に変動幅の制限がなくなったので、今までよりは実際の価格に近い点数になっていくことを期待したいですね。
そして1月末より当会の産休支援金制度が開始されました!女性歯科医師の会の要望をきっかけに組織部で何度も検討を重ね、実現にこぎつけた支援金です。妊娠保険でも正常分娩では保障がないくらいなので、なかなか共済などでは対応が難しい中、協会の皆様のご協力で実現しました。分娩方法、出産・死産に関わらず申請できます。現在妊娠中の方、これから妊娠を希望されている方、ぜひご活用ください。
今年は診療報酬改定の年です。2年前に引き続き、コロナで各所説明会の中止が決まる中、当会では内容の周知と理解のために、感染拡大防止対策を十分に講じた上で、筑後、北九州、福岡地区の3か所で新点数検討会を開催、4月以降も当会は診療報酬改定についての会員の先生方のご質問に対応いたします。ご不明な点がございましたら、事務局までお問い合わせください。