魅力的な歯科業界へ
1 月28 日の世話人会は体調不良の方もおられ、協会での参加が4 人、ウェブ参加が3人と、少なめの出席者となりました。世話人会は去年の末から、事務局の方々の負担軽減のために、原則2 ヶ月に1 回の開催としています。協会での会議は私たちの仕事終わりの開催のため、20 時スタートなど遅めのことが多いので、お付き合いくださる事務局のご負担を少しでも減らしていこうという試みです。私たちが協会で活動できるのは、事務局の方々のお力添えあってのことです。女性が働きやすい職場は、男性も働きやすい職場であるというのが女性部会のスローガンですが、事務局も、歯科医師も、皆が働きやすい環境を目指していきたいですね。
世話人会の前日が、フジテレビの10 時間会見でした。実際に何が問題だったかは第三者委員会などの調査を待つ形になりますが、古い業界の常識が通用しない世の中になってきたということでしょう。
歯科界では卒試、国試の低すぎる合格率が問題になっています。第117 回歯科医師国家試験で、留年せず合格の割合が53.4%だそうです(文部省医学教育課調べ)。私立大学などでは、留年生の授業料が来年の予算に織り込み済みといった話もあります。歯科界に魅力を感じる人が減っている⇒歯学部学生の学力低下⇒卒試、国試の合格率の低下⇒歯科の魅力減少と、負のスパイラルがあるように感じます。
大学側も国試の前に卒試で落として、受かりそうな人のみ受験させ、国試の合格率を高く偽装するような今のやり方は見直していくべきだと思いますし、我々も歯科医師になりたい人が増えるような、魅力的な歯科業界を作っていく必要があるでしょう。
さて、7 月には恒例の七夕トークを開催予定です。今年はどんなお話を聞きたいか、皆で考えています。詳細が決まりましたらお知らせ致しますので、お楽しみに。
納得のいく歯科医師人生にしたい
11 月22 日( 金) に忘年会が行われました。新しく女性歯科医師の会へ参加されることになった先生、お久しぶりにお会いできた先生方、事務局も含め12人で賑やかにスタートしました。
コロナ自粛から完全に解放された感がある今年の忘年会シーズン。薬院の隠れ家的なお店も超満員です。お店のすべてのお食事サービスが終了するまで4時間弱も(お開きは0時前!)かかったにも関わらず、更にほとんどの先生がソフトドリンクのみでお酒を飲まなかったにも関わらず、時間も忘れてエンドレスで喋り倒しました。皆さん侮ることなかれです。女医の集まりのエンドレストークを。女性はお喋りだから長生きすると言われることもあります。確かに、言いたいことを思う存分喋れたらストレスもなくなる。納得ですよね。
女医の会の先生方は、一人で開業、ご主人と開業、勤務医、引退している、と様々な立場であり、違った角度からの意見を聞けるということに毎回新たな発見や励ましをもらえます。
今回、様々な先生とのお話の中で感じたのは、開業していると、どんどん竹を割ったような性格へなっていくということです。我々の仕事は常に瞬時の判断を問われます。余分なものは取り払われ、必要なものを見抜く力が付きます。借金、スタッフの雇用など色々な荒波を乗り越えた先にたどり着くものは、人間的な成長であり、魅力的な女性歯科医師として世の中の子供たちが素敵だな、と思えるような職業になりますように、と心から思います。そのためにも、みんなが無理なく自分らしく働ける環境を作っていくことが責務だと感じました。
最近どの会合に行っても必ずと言っても良いほど話題に出るのは「いつまで歯医者を続けるか」ということです。歯科医師としてのキャリア、一人の人間としての生き方、考えてもどれが正解と答えが出るものではないかもしれません。しかし、誰かのためだったり、世間体とかではなく、自分自身が納得のいく歯科医師人生でありたいと思います。
10 月15 日、2か月ぶりに女性歯科医師の会世話人会が行われました。協会での参加は5人、ウェブ参加は4人でした。
今回話題になったのが、マイナンバーカードについて。皆さま、マイナカードはお持ちですか?そして、期限があることをご存知ですか? マイナカードの有効期間は、発行日から10 回目の誕生日(未成年者は5回目)まで、電子証明書の有効期間は、年齢問わず発行日から5 回目の誕生日までに設定されています。
私のマイナカードは有効期限が2026 年4 月〇日と記載されています。ということは2016 年に作成したということになります。結構前ですよね。確か、住民票とか印鑑証明がコンビニで取れるのは便利だわ、と申請した気がします。2021 年4 月に電子証明書の期限を迎え、中央区役所で更新の手続きをしましたので電子証明書の有効期限は2026 年4 月〇日となっています。
この電子証明書には2 種類あります。①署名用の電子証明書(インターネット等で電子文書を作成、送信する際に使用)、②利用者証明用の電子証明書(行政のサイト、コンビニ交付サービス利用等)、健康保険証の紐づけもこれにあたります。
つまり、運転免許証同様、5年に1度は更新手続きに行かなければならないということです。平日は難しい方も多いと思います。福岡市ではアクロス福岡に「マイナンバーカード臨時交付センター」があり、予約をすれば土日も対応可能だそうです。
また、身分証明書として使用できるマイナカードですから、もし紛失してしまった場合、コールセンターへ電話し、マイナンバーカード機能停止手続きをしなければなりません。再発行のためには、警察に遺失届・盗難届を出す、その後に市区町村へ届出、再発行となります。
実は私は、マイナカードを作ってから3度引越しをしているので、もう住所を書き込む余白がありません。期限前に再発行予定です。
気軽さ心強い
8 月20 日の世話人会には、協会・ウェブ合わせて9 人が参加しました。
先日の株価暴落が話題になりました。国がやたらに進めるNISA、投資に興味がない女性歯科医師のメンバーも「やっぱりやるべきなのかな~」と気になり始めていたところに、どっか~んと歴史的とも言う株価暴落。またまた「NISA ってどうなのよ…」となりますね。知り合いのある人は、含み損をかかえて、損切りしたとか…、メンバーが話す世間話は、なかなかシビアだったりします。
診療報酬が恐ろしいほど据え置かれてきた歯科業界。経営の大変さに加え、患者さんから受ける多様なストレス、歯科衛生士さん不足など慢性的な問題、上がり続ける社会保険料と税金。院長の肩には、抱えきれない重責がのしかかってきます。ほんとに、昨今の大変さは昔との比ではないような気がします。
そんな中で「本業以外の収入があれば」とNISA を利用する人もいるでしょう。「世の中のマスコミが儲かると騒ぎ立てて、猫も杓子も株と言い出したら、それは天井だ」と言います。じゃあ今がそうなのか、なかなか渦中にいるとわからないものです。「ちょっと下がった今こそ投資のチャンス」と言われれば、「なるほど」と思い「これぞ猫も杓子もなんだ」と言われたら「そうなのか」とも思う。だから「みなさん、どうしてます??」と気軽に同業者の先生に聞ける女医の会は心強いです。「あくまでも余剰の資金で運用しましょう」というのが王道のようです。
先日開催された第20 回七夕トークでは、岡暁子先生(福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野教授)に講演していただき、大好評でした。岡先生ご自身、かつての七夕トークに勤務医として参加してくださったことがありました。女性歯科医師の会も、ずいぶんと長い歴史を刻んできたのだなと感慨深く思います。
岡暁子先生を迎えて 第20 回七夕トーク
7月28日、福岡市で、ふくおか女性歯科医師の会主催の第20回七夕トークが行われ、歯科医師、スタッフ、歯学生など50人が参加しました。記念すべき第20回目の講師は、福岡歯科大学成長発達歯学講座生育小児歯科学分野教授の岡暁子先生( 写真) です。
まず先生のご来歴を詳らかにお話しいただいたのですが、先生は幼少期を離島で、医師で共働きの両親の下で過ごされています。また、大学生の時には、当時中学生であった妹さんの保護者代行をするという経験もなさっています。歯科医師としてのキャリアスタート後も、結婚し、子育てしながら、ご家族でのアメリカ留学、国内での単身赴任など様々な経験をなさっています。お話を聞きながら、ご自身のキャリアをしっかり積み上げる過程には、ご自身の努力とともに、ご家族みんなで協力し、愛情と思いやりを持ち合って、ここまで来られたのだと実感いたしました。先生の人としてのしなやかな強さをひしひしと感じ、同じ女性として感銘を受けました。
会場で聞いておられる女性歯科医師の方々、どのお顔を見渡しても、皆さん感慨深く、しかしながら明るい表情で聞き入っておられ、聞いている全ての人を明るく前向きにさせる先生のお人柄は、お名前の通り、暁の光のようだと思いました。岡先生の医局運営、若い先生の教育方針などについては、開業医である私にも大変参考になり、今後の指針を考える良いきっかけとなりました。
また、第2部では、お食事をしながらリラックスした中で、感想を話したり、先生に質問したりと、和やかで楽しい女子会トークの時間も過ごせました。日頃は忙しく、自分を見つめなおす機会はなかなかないのですが、ご講演を通して、自分自身の心がリフレッシュでき、とても有意義なひとときでした。
七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。講演を聞き、皆さんとお話をして、しっかり気持ちをリセットすることができますので。
話しただけで…
6月28日、世話人会を協会7名、ウェブ参加3名で行いました。福岡歯科大学の岡暁子先生を講師にお迎えしての七夕トークの開催もいよいよ近づいています。記念すべき20回目の開催であり、私は第1回目の七夕トークに学生として参加したのですが、今回開催する側として記念の年を迎えて非常に感慨深い思いです。今年も沢山の学生さんにも参加していただき、交流できることを楽しみにしています。
世話人会では、症状があり、マイナンバーカードを提示して受診したが、不具合により「資格情報なし」と表示されたため、その日の診察を諦めて翌日に紙の保険証を持参して再受診する予定が、未明に容体が悪化して死亡した女性の事例の話が出ました。スタッフのマイナカードを読み込んだところ、なぜか勤務先として他の歯科医院が表示されたという参加の先生の実体験もあり、マイナカードだけの運用にはますます不安が募ります。電気が使えない震災時などへの危機管理として、アナログ(保険証)と併用できるようにすべきです。ETCカードのように、使用するかしないかを自分で選択できるようにすべきではないかという意見に賛同します。
口頭で話しただけの内容がスマホに反映されているのではという話も。都市伝説かと思いきや、調べたところ、実際にアメリカ大手IT企業の多くが音声データを不正に収集していたという最近の事例もあり、絶対にないとは言い切れないようです。音声収集をオフにする設定もできるようですので、気になる方はお試しください。
監視社会を描いたジョージ・オーウェルの『1984』というディストピア小説がありますが、小説を読んだ高校生のときよりも、今のほうがオーウェルの描いた「1984年」に近づいているように感じます。これまでも、そしてこれからも自由と権利が守られる社会でありますように。
考えたい「食」の安全 いよいよ七夕トーク
5月27 日の女性歯科医師の会には、協会会議室12 名+事務局3名、ウェブ2名、計17 名が参加しました。 居抜きで開業された新入会の先生も初めて参加されました。歯科界としても、継承のこととか、これから悩ましい問題ですので、今後、色々とお話を聞きたいです。
5月25 日、当会第47 回定期総会に合わせて行われた、鈴木宣弘先生(東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授)による記念講演「世界で最初に飢えるのは日本、食は『社会保障』そして『安全保障』」、大盛況でした。参加されたU 先生は、ご自分の庭に畑を作り、そら豆を自然農法で作っているそうです。自然農法とは、農薬や化学肥料に頼らず、農作物が持つ生命力を活かす栽培方法。鈴木先生は、輸入食品の安全面での問題点も指摘されていました。歯科との関わりが深い「食」の安全は、私たちも考えていかなければならない問題ですね。
6月からの診療報酬改定についての質問もたくさん飛び交い、参考になる話も聞けました。施設基準の改定も、新設されたもの、今までの「外来環」や「か強診」が変更されたものなどがあって複雑です。しかし、協会ホームページの会員限定ページ「2024 年度歯科診療報酬改定・疑義解釈」では、診療報酬改定の最新情報がわかりやすくまとめられています(ユーザー名とパスワードの入力が必要)。ぜひ、ご活用ください。
7月28 日には、女性歯科医師の会のメインイベントである七夕トークを開催します。講師の岡暁子先生(福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野教授)には「小児歯科学を通して見えた世界」と題して講演していただきます。 講演会の後には何と豪華な食事付き。センスがいいフライヤーも出来上がりましたので、男性の方も含めて、たくさんの方のご参加をお待ちしております。
久しぶりに協会会議室で参加しましたが、やはりリアルはいいですね。楽しい女医の会でした。
7月28日は天神テルラへ!
ゴールデンウィーク前の最後の金曜日である4月26 日、現地とオンライン合計10 名で、女性歯科医師の会世話人会が行われました。
1番目の話題は七夕トークについて。今年は、講師に福岡歯科大学成長発達歯学講座成長小児歯科学分野教授、岡暁子先生をお呼びして、7月28 日、天神テルラにて開催します。例年、お昼からの開始でしたが、今年は少し早く11 時から始めて、お昼ご飯を食べながら親睦を深めよう!と思っています。開始時間が早くなれば、その分、終了時間も早いので、なんならそのあと、天神でお買い物もお茶も楽しめちゃいます。日常の息抜きができること間違いなしです!
続いて、最近の居抜事情について。昨今のオンライン資格確認だとか、診療報酬の複雑化や実質マイナス改定とかで閉院を検討される先生も少なくないようです。また、これからは団塊の世代の先生方が引退を検討されることも予想されます。そのうちの多くの先生が継承相手がいないとのこと。新規開業資金は上昇の一途をたどっており、居抜は双方にとってメリットがあります。最近は材料屋さんにお願いするのが最もポピュラーな方法のようです。ホームページで物件を確認できる所もあるそうなので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
そして世話人会前に報道された、小児歯科での死亡事故の話。小児の治療では、患児との同意に時間がかかり、小さな口と歯で進行も早いなど大人とは違う難しさがあります。口腔内の二極化が進んで、虫歯ゼロのお子様が増えていますが、多数歯う蝕のお子様もいるのが現状です。本来、容体急変後の対応が争点であるはずの裁判の話で、小児歯科が過剰診療の温床だとか、乳歯は抜けるから治療の必要はないなどの報道の論調には危機感を覚えます。小児歯科学会もすぐに抗議文を出していましたが、一般の方にとってはニュースになったセンセーショナルな情報の方が入りやすいでしょうし、今後、小児の治療時には、さらに丁寧な説明が必要になるかもしれません。
その他、色々な話題の雑談も飛び交った世話人会でした。
難解な改定・・・保険見直してますか?
2月27 日、いつものように茶話会が行われました。ウェブを含め9名の参加でした。
今年6月の診療報酬改定について。賃上げの原資としては不十分とのお話が。実際、テレビ等で賃上げの話が多く取り上げられ、低診療報酬の背景を無視し、賃上げへの圧力が強まっていると感じます。また、今回の改定は全体的に難解であると思いました。
医院承継について。突然、院長が亡くなってしまった場合、その医院を承継することはできるのでしょうか?医療法人の場合は特に問題なく承継できると思われますので、個人開業について。九州厚生局に確認したところ、医院承継(カルテ引き継ぎ)が認められるのは、①親族、②代診(副院長等としてその医院に勤務し、医院の内情を把握できている者)とのこと。全く関係ない第三者は承継できないことになり、いったん閉院となるそうです。あくまで引き継ぎ期間が無い場合です。ご参考まで。
皆様、ご自身の保険の見直しなどされていますか?昨年ですが、友人が卵巣がんになり、治療を受けています。手術、化学療法が終わり、現在は維持療法中ですが、とにかく薬が高いとのこと。調べてみたら、なるほど乳がんや卵巣がんで使用されている薬は確かに高い。1日1万円以上なんてざらです。そうなると、薬代だけで一月30 万円。もちろん高額療養費制度がありますが、それでも毎月、自己負担限度額を払い続けるのは大変です。
最近のがん保険の中で、私がいいなと思ったのは、がん治療給付金が月ごとに10 万円受け取れる保障です。この保障が受けられれば、高額な薬を飲み続けることが可能となります。月に10 万円という額は、多くの方の高額療養費制度による限度額が10 万円未満であることから設定されているとのお話でした。
保険屋さんの話では、保険内容は他社同士で競合するため、年々内容は良くなっているとのこと。がん治療に限らず、医療全体が進歩し、治療法や入院期間についても大きく変わってきています。一度、保険内容も見直してみてはいかがでしょうか?
たくさんの情報を得られる楽しい会です。皆さまのご参加をお待ちしています!!