第19回七夕トーク(2023)

冲本先生の言葉、胸に刻みたい
 6月25日、ふくおか女性歯科医師の会は第19回七夕トークを開催しました。コロナ禍による度重なる延期のため、実に4年ぶりの開催です。
 講師は、記念すべき第1回の七夕トークで講演していただいた冲本公繪(おきもと・きみえ)先生です。九州大学大学院歯学研究院准教授として研究、学生の指導と第一線で活躍された冲本先生ですが、6年前にご自宅で脳卒中を発症され、一夜にして要介護の身になられました。
 今回は、発症から現在に至るまでの先生のリハビリへの取り組みや様々な体験、また、その当時の心境などをまさに赤裸々に包み隠さず、お話ししていただきました。一言ずつ噛みしめるように話される先生のお姿を見て、これまでのご苦労やご努力など沢山の積み重なったものがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。
 また、「むせ」に対する実体験に基づくご自身での対応法、むせにくい食形態についてなど、歯科医療に携わる私たちにとっては参考になるお話ばかりであり、早速、患者さんへのアドバイスにつなげたいと思いました。先生が「きちんと嚥下できるためには、きちんと噛めるための自分の歯か、またはしっかりした入れ歯が不可欠だと実感した」と話されたことを歯科医師としてしっかり胸に刻んで、日々の診療に臨みたいと思いました。
 今回は50名超の参加者となり、第2部の交流会では、美味しい軽食をいただきながら、まさに女子会タイム。旧友との再会や新しい友人との出会いなど、女性歯科医師の会ならではの大盛り上がりで、明日への活力を沢山充電できました。
 とても楽しくて有意義なひとときを過ごせた七夕トーク、今回参加できなかった皆さんも、来年はぜひご参加ください。

 
(原朋子・記)